海外で安全なATMと危険なATMを見分ける方法

海外キャッシングで危険なATMと安全なATMを見分ける方法

私が海外ATMキャッシングを外貨両替のメインにし始めたのが2013年。20都市以上でやってきて、安全な海外ATMの選び方のコツがだんだわかってきました。

スキミング防止の記事は別にまとめましたが、ここでは、安全なATMの選び方に絞って、コツをまとめておきたいと思います。

※注意点を紹介するページなので、怖い部分ばかりが出てきますが、犯罪の可能性があるのは両替所も同じです。もっと言えば、ATMはちゃんと場所を選べば、街の両替所よりずっと安全です。安全なATMの選び方、ちゃんと頭に入れておいてくださいね!

海外ATMで注意すべきは、スキミング、カモ認定、ATM故障の3つ

スキミングイメージ

ATMでの海外キャッシングを安全に行うときに、注意すべき点は3つあります。↓これらです。

海外ATMで注意すべき3点
①スキミング
②スリやひったくりのカモ認定
③ATM故障

①のスキミングは、ATMなどに機械を設置して、カード情報を暗証番号を読み取る行為。スキミング対策のポイントとしては、犯罪者が細工しづらいATMを選ぶこと。別の人の目が多いATMや、利用者が多くて細工する時間が取りづらいATMが安全です。このスキミングに関しては、別の記事で詳しく対策などを解説していますので、ここでは省略します。

ATMでカモ認定

②の「スリやひったくりのカモ認定」というは、犯罪者のターゲットにされること。犯罪者はATMで引き出す様子をどこで観察しているかわかりません。ポイントとしては、ATM引き出しのときに、お金を持っていることを犯罪者に見せないこと。また、旅行者の多い地区のATMは狙われやすいので避けるというのも大切。

③はATM故障。これは利用客としては防ぎようがないので、ポイントは、故障したときに助けてくれる人がいるATMを選べ、ということ。

以上の3つのポイントを元に、どういうATMが安全で、どういうATMが危険なのか、というのを↓下に紹介していきます。

MastercardやJCBマークがなくても使えるATMは多い

JCBマークがなくてもJCBで使えるATM
JCBマークのないATMでも、JCBカードでトライしてみるのはアリ

まず先に、ATMの選択肢を広げるポイントを一つ、ご紹介。

海外ATMでは、JCBやマスター、VISAのマーク、その他、PLUSやCirrusマークなど、そのカードのマークが付いているATMで使ってください、みたいな話になってますが、アレ、あまりあてになりません。

実際は、そのマークが付いてなくても使えるATMは多いので、やってみてダメなら諦める、くらいの気持ちで大丈夫。それよりも安全なATMを選ぶことに重点を置きましょう。

危険なATM。避けるべきATM

人通りの少ない道路に面しているATM

人通りの道路に面しているATM

道路に面しているATMは、後ろから誰が見ているか、誰が近づいて来るのかがわかりづらいです。特に人通りが少ない道に面しているATMは、使うのは、やめましょう。

↑この動画のように後ろから暗証番号を覗かれるかもしれません。また、犯罪者が少し離れたところから観察していて、大金を持っているかどうか、カモにしやすそうかどうか、などを観察しているかもしれません。犯罪者が犯行を行いやすいのが道に面したATMなのです。

また、ショッピングモールのATMでも、人通りが少ない場所もあります。そういうATMも使うのは控えるべきです。

最も安全なATM。おすすめなATM

安全でおすすめなATMは、建物の中で、警備員や防犯カメラにより犯罪がしづらいATMで、かつ、ATMトラブルを解決してくれそうな人が近くにいるATMです。

↓この2ヶ所がおすすめです。

銀行の建物の中のATM

銀行の建物の中にあるATMは安全

銀行の建物の中なら、防犯カメラもあり、近くに行員や警備員もいて、犯罪はしづらいですよね。またATM故障などのトラブル時にも、すぐに助けを呼べるのも安心です。できれば、銀行営業中に行くのが理想です。

空港内で銀行窓口付近のATM

空港内の銀行窓口付近のATMも安全安心

空港のATMの中でも、そのATMを設置している銀行の窓口が近くにあるATMを選ぶようにしましょう。そうすればATM故障などのトラブル時にもすぐ助けを呼べます。また、空港自体が街よりも警備員が多いはずなので、その面でも、安心です。

できれば同じATM機が複数台並んでいるところが理想

同じATM機械が2台ならぶATM

スキミング装置ありなし画像
出っ張ったカード挿入口は怪しい(ニューヨーク NYPD)

これはできれば、でいいですが、同じATM機が複数台並んでいる場所が理想的。隣のATM機と比較して異常を発見しやすいからです。スキミングの記事に書いていますが、スキミングはATMに小さな機械を設置するのが常套手段だからです。

まあまあ安全なATM。急いでいるときはアリ

さきほどの2ヶ所ほどではないですが、安全度は高く、まあまあ安心して使えるATMは↓こういう場所。基本的に、比較的安全なATMは、人目が多い場所や、利用者が多く混んでいるATMです。犯人が細工しづらいからです。

銀行の建物外側のATM

銀行の建物外側のATM

ATMが銀行の外側の道に面してあるところもありますよね。外は犯罪者が近づきやすいところがマイナスポイント。そういうATMしかないときは人目が多いATMにしましょう。銀行のすぐ近くなので、ATM故障などトラブル時には対応してもらえそうなのは長所です。

空港のATM(近くに銀行窓口なし)

空港の銀行が近くにないATM

空港にある、近くに銀行窓口のないATMも、他に選択肢がない場合はアリです。空港は比較的安全ですしね。でも、そういうATMを使うときは、できるだけ、その空港内に銀行があるATMにしましょう。一応、助けが呼べるからです。銀行窓口は、到着ロビーに無い場合は、出発ロビーや別の階も探してみましょう。

高級ホテル内のATM

高級ホテル内にあるATM

高級ホテルの中にはATMを置いているところがあります。警備員もいますし安全性は高いです。でも、ATM故障などのトラブル時には、ホテルマンでは対応できません。銀行に電話してくれるくらいで終わりと思われるので、そこが不安点。

ショッピングモール内など警備員がいるATM

近くに警備員がいるATMは安全ですよね。ただし、ホテル内と同様、ATM故障などのトラブル時には、助けてくれる人はいないので、そのリスクは覚悟しておくべきです。

あまりおすすめしないATM

あまりおすすめしないATMは、安全度は中くらいで、ATM故障などのトラブルのときに、助けてくれる人がいない場所です。

人通りが多い地下鉄の駅などのATM

地下鉄のATM

地下鉄の駅のATMは、行くのには便利。人目が多いので犯罪者が細工しづらいです。でも、ATM故障時には駅員さんはまず助けてくれない、というのが大きなマイナスポイント。

人通りがある道沿いのATM

通り沿いのATM

道沿いのATMで、近くにその銀行がないATMは、ATM故障などのトラブル時には、やっかいです。

コンビニや店内のATM

コンビニや店内のATM

コンビニやショッピングセンターのATMは銀行ATMより犯罪が多い模様。また、コンビニや店の中のATMでは、ATM故障などのトラブル時には、店員さんも助けてくれないでしょう。日本のコンビニなら助けてくれそうですけどね。海外では、まず助けてもらえないですよね。

まとめ

端的に言えば、おすすめなのは「空港内」か「銀行窓口付近」のATMです。

旅行者にとって最も安全でおすすめなATMは、↓この2つ。

●銀行の建物の中のATM
●空港内で銀行窓口の付近のATM

まあまあ安全なのが、↓これら。

●銀行の外側のATM
●空港のATM(近くに銀行窓口なし)

そして、道に面したATMと、旅行者が多い地区のATMはできるだけ使うな、という感じですね。

あと、そうそう、犯罪者はガードマンや店員など監視の目が少ない土日が好きというのも覚えておくと万全です。

以上、参考になりましたら幸いです!

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