【保存版】スキミング手口写真40枚とその防止対策

ニューヨーク市警察が公開したスキミング装置付きATM写真

海外旅行者には、両替レートが得な「海外キャッシング」(現地ATMでの現金通貨引出し)ですが、海外で現地のATMを使うときには、スキミング犯罪が気になりますよね。

スキミングとは、デビットカードやキャッシュカード、クレジットカードなどのカード情報を盗まれ、勝手に使われてしまうこと。(盗み方には様々な手口あり)

日本は、海外よりも少ないと言われているスキミング。では、世界各国の最新事情は、どうなっているのか?手口、防止対策などをまとめてみました。

クイズ:あなたは見抜けますか?

さて、いきなりクイズです。
このATM、スキミング機械付きです。どこが怪しいでしょうか?

カメラが付けられたATM画像
スキミング機械が付けられたATM (アメリカ Madison Police)

答えは
 ・
 ・
 ・
右上の白いカバーの中に、カメラが設置されていました!

右上にカメラが隠されたATM画像
右上の白いカバーに隠しカメラがありました

スキミング発見クイズ第2問

次、第二問。
このATMにはスキミング機械が2つ付けられています。どこでしょうか?

スキミングATMクイズ画像2
スキミング機械が付けられたATM(アメリカ Howard County police)

答えは
 ・
 ・
 ・
まず一個目は、カード挿入口。
同じ材質のカバーを作り、かぶせ、そのカバーでカード情報を読み取る手口です。

カード挿入口のスキミング機械
カード挿入口にスキミング機械。手に持っているのが被せてあったスキミング機械です。

そして、二個目は、テレビ画面上の広告。広告の裏にあるカメラから暗証番号を打ちこむのを撮影していました。

ATMに付けられたスキミング用カメラ画像
貼り付けてあった広告が、裏を見ると実は隠しカメラ

スキミング発見クイズ第3問

3問目です。

これはちょっとサービス問題。簡単です。
このATMの、どこかにカメラが隠されています。さあ、どこでしょうか?
これがわからなかった人は、今後、要注意ですよ〜。

ATMスキミング クイズ3
隠しカメラ付きATM(ニューヨーク NYPD)

答えは
 ・
 ・
 ・
テレビ画面の上でした!この機械がガバッと取れるようになっています。
よく注意して見ると、この部分だけ光沢のないグレーですよね。
スピーカーの穴に見せかけたところから、暗証番号を打つ様子をビデオ撮影をしていたんです。

テレビ画面上に隠しカメラが付いたATM
テレビ画面上に隠しカメラ

さて、あなたは、クイズの結果は、どうでしたでしょうか?

上の3つのスキミングは、すべてアメリカのものでした。
でも、実際には、スキミングは世界中に行われています。

日本では、2013年に発覚した、セブン銀行ATMでのスキミング事件が有名です。セブン銀行のATMは、コンビニによく設置されていますよね。
セブン銀行は、このような、実際のATMでの犯行写真を公開して、警戒を呼びかけています。

セブン銀行のATMスキミング犯行写真
セブン銀行が公開したスキミング被害ATM。カード挿入口なんて、かなり精巧で驚きます。(セブン銀行HP)

このように、日本でも決して他人事ではない、スキミング犯罪。
では、このスキミングって、どういうもので、どう防止できるものなのでしょうか?

そもそもスキミングとは

ATMスキミングの仕組み
ATMスキミングの仕組み(Santa rosa County Sheriffs office)

さきほど、スキミングとは、デビットカードやキャッシュカード、クレジットカードなどのカード情報を盗まれ、勝手に使われてしまうこと、と書きました。

ATMでのスキミングで言うと、上の図でわかるようにスキミングは3つの作業から成ります。

  1. 機械を設置し、カード情報を読み取る
  2. 隠しカメラで、暗証番号を読み取る
  3. カード情報をパソコンで解読する

ここで、一つ、重要なことを言います。
↓コレです。

ATMのスキミング犯罪は、「カード情報」と「暗証番号」がセットで盗まれる。

逆に言えば、

「カード情報」を盗まれても「暗証番号」を隠し通せれば、犯罪は防げる

ということです。
これは必ず覚えておいてください。
(暗証番号の守り方についても、下に書いています)

上で紹介した、セブン銀行ATMのスキミング事件でも、カード挿入口から「カード情報」が、ATMの仕切り壁に付けられた隠しカメラ内蔵の箱から「暗証番号」が盗まれる仕組みでした。

↓こちらは、西オーストラリア警察が、スキミング被害の注意を呼びかけたものです。やはり、「カード挿入口と隠しカメラの2つに注意!」ということを言っています。

西オーストラリア警察のスキミング注意喚起1
「スキミングはカード挿入口と隠しカメラに注意!」(Western Australia Police)

↓英語ですが、「two parts of the ATM」と書いてあり、「ATMの2箇所に注意しろ」と言っていることがわかると思います。

西オーストラリア警察のスキミング被害注意喚起
「犯人はATMの2箇所に機械を設置する」(Western Australia Police)

↓こちらは、アメリカのFBIのサイトにあったイラストです。

FBIのスキミング手口解説イラスト
FBIは「①隠しカメラ②カード情報読取機(スキマー)③ニセキーボード、の3つに注意」と呼びかけ(FBI)

FBIは、
①隠しカメラ
②カード情報読み取り機(スキマー)
③ニセキーボード
に注意しろ、と呼びかけています。

ニセキーボードに関しては、後でまた写真を紹介しますが、これも暗証番号を盗むための手段です。ここでも、やはり、「カード情報と暗所番号をセットで盗む」というのは一緒ですよね。

スキミング手口 進化の歴史

スキミングに詳しい人だと、今までのところを読んで、「あれ?お店で店員にスキミングされるときって、暗証番号がなくても犯罪が行われるけど、あれってどうなの?」と思われたかもしれません。

そういう疑問のために、少し、スキミング手口の歴史を見てみましょう。

日本情報安全管理協会(JILCoM)の情報によると、スキミングの手口は、このように発達してきました。

●1980年代
 店での支払い時に、店員の手によるスキミング
●1995年頃
 ATMスキミングが登場
●2002年頃
 無線式ATMスキミング(回収不要)が登場
●2003年頃
 非接触式スキミングの登場

古い手口である、店員の手によるスキミングは、カード所持者のサインが必要で、また実行犯を特定しやすいことから、最近では、だんだん少なくなっている模様です。また、このタイプのスキミングだと、遭った場合には、カード会社に自分がちゃんとサインしたカード明細を見せることで、カード会社も支払をストップする対応をしてくれやすいようです。

非接触スキミングの手口1
非接触スキミングの手口2
非接触スキミングの手口(NYPD)

次に、最新の非接触式スキミングに関してですが、これは、我々素人が抱く第一印象としては、「ポケットやカバンに入れていても読み取られるなんて、怖い!!」と思うのですが、実は、まだあまり犯罪は多くない模様。

というのも、この非接触式スキミングの手口では、SuicaやPASMO、iDやQuickPay、nanaco、Pontaなどの非接触式ICカードだけしかターゲットにできないからです。私達がよく使うクレジットカードや銀行キャッシュカード、デビットカードの多くは、「接触式カード」ですので、1ミリでも離れていると、中の情報を読み取ることはできません。(は危ないと言えますが、海外旅行では使わないですよね)

磁気テープ式とICチップ式は非接触スキミング不可の画像
磁気テープ式(カード裏に黒や銀のラインが入っている)カードや、接触式ICチップのカードは、1ミリでも離れていると読み取れないので、非接触式スキミングの被害には遭わない

また、この非接触式スキミングに関しては、さらに言うと、読み取られたとしても、内蔵されているICチップの暗号化技術が高いので、犯罪に使いづらい、という現実もあります。2014年の日刊SPAの記事で、「半径100m以内のカードデータを抜き取れる最凶のスキミング機が上陸間近」というものがありましたが、あんなのは恐れるに足らず。犯罪に使えないデータを膨大に集めるだけで、逆に、犯人も使いづらいと考えられます(あくまで現時点での話ですが)。

そんなこんなで、非接触式スキミングの犯行は、そこまで流行していません。

現在は、ATMスキミングが全盛。しかも簡単にできてしまう

以上のような感じで、今現在は、ATMスキミングが全盛です。

1995年に出てきた、もともとのATMスキミングは、スキミングの機械をATMに設置し、近くでこっそり見ていて、ターゲットがATMを離れた時点で、スキミング機械を回収しに行く、というやり方でした。

そして、2002年頃に出てきた、無線式ATMスキミングは、無線でカード情報や暗証番号情報を飛ばすので、犯人は、スキミング機械を回収しに行く必要がなく、捕まるリスクが少なくなります。

無線式ATMスキミング装置
盗み取ったカード情報を無線で飛ばす装置(ニューヨーク NYPD)

ただ、無線式ATMスキミングは装置が高価で技術も必要なため、今でも無線式ではないATMスキミングを選ぶ犯人も多いようです。

無線式ではないATMスキミングが簡単にできてしまう例として、こんなものもあります。暗証番号を盗むだけなら、↓このように、なんと、携帯電話そのままを使って、ビデオ撮影するだけでできてしまうんです。

携帯電話でスキミング1

携帯電話でスキミング2

携帯電話をそのまま使った暗証番号撮影の手口(ニューヨーク NYPD)

スキミングに関する勘違い

スキミング犯罪に関しては、上で書いたように勘違いも多いので、ここで一旦まとめておきます。

●勘違いその1
全てのカードで、カード情報は服やカバンの上から非接触でスキミングできる!←勘違い!
⇒非接触でスキミングできるのはSuicaやPASMO、iDやQuickPay、nanaco、Pontaなどの非接触式ICカードだけ。

●勘違いその2
ICカードは非接触でスキミングが行われるので危険だ!←勘違い!
⇒接触式、非接触式に関わらず、ICカードは暗号や乱数を利用して、カード情報が読まれても偽造ができないように作られているので、磁気カード式よりも安全性が高い。

●勘違いその3
スキミング防止カードを持っていれば安心!←勘違い!
⇒スキミング防止カードは、非接触式ICカードを守るだけ。多くのクレジットカードや銀行キャッシュカードは接触式なので、そもそもスキミング防止カードは必要ない。

●勘違いその4
カードをスキミングされたら、暗証番号も盗まれる!←勘違い!
カードに磁気情報として内蔵されている情報には、暗証番号は入っていない。ちなみに、ネットショッピングでカード払いするときに使う、セキュリティコード(カード裏の数字の最後の3桁)も、カードに磁気情報として内蔵されていない。カードそのものを見られない限りは他人に知られることはないのでセキュリティコードも簡単に他人に見せないこと。

では、以上のような基礎知識をふまえた上で、次に、具体的な対策や防止策をまとめてみます。
世界各国の警察が指摘している方法をまとめてみました。

スキミング対策/防止策

お店でのスキミング防止策

お店でのスキミングイメージ画像
カードを店員に渡すときは目を話さないのが鉄則

【対象場所】
ホテルのフロント、タクシー、レンタカー、レストラン、居酒屋、バー

まずは、
カードを利用する場所をちゃんと選ぶ。危険そうな場所では現金払いにする。

【カード利用時】
●目の前でカードを機械に通してもらう。
●カードを、二度、通していないかチェック。
●もう一つ別のカードリーダーに通していないかチェック。
●カードを隠れてカメラで撮っていないかチェック。

手に隠れるほど小さなカードリーダー
こんな小さなカード読取機もあるので、どこでも読み取られる可能性はある。(amazon.com)

【二度通しの例】

カード二度通しの犯行例
…知り合いは、同じレストランで1回分の食事代を3回分も水増し請求されてましたけど、 直筆サインが1枚しか出てこなかったので、2回分は払い戻されてました。
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1045573860

↑こういう手口もあるので、海外旅行中は毎日、カード明細確認をすべきですね。

ATMスキミングの防止策

【対象場所】
銀行ATM、コンビニATMだけではなく、セルフのガソリンスタンドも要注意。

【ATM選びのポイント】
「犯人が細工しづらそうなATM」を使う。
●できるだけ銀行内のATMを使う。
●ガードマンがいるATMが理想。
●コンビニやショッピングセンターのATMは、銀行ATMより犯罪が多い。
人目につきにくいATMは避ける。
●犯罪者はガードマンや店員など監視の目が少ない土日が好き
●外よりは建物の中のATMのほうが安全。犯罪者が近寄りづらいので。
●ATM機が複数台並んでいるところが◎。隣のATM機と比較して異常を発見しやすいので。
●利用者が多く混んでいるATMは、犯人が細工する時間が少ないので犯罪は少ない。
旅行者の多い地区のATMは狙われやすい。

【ATMコーナーに入る時も注意】

ドアに設置のスキミング機械
ドアにスキミング機械が仕掛けられていることも(NYPD)

●ATMコーナーのドアを開けるのにカードを通す必要がある場合、まず、そのカード差込口を疑う。多くのニセ機械は、両面テープで、本物の機械の上に貼り付けてある。
ドア開閉には、現金引き出しで使うカードとは別のカードを使う。そうすると盗み取られてもカード情報と暗証番号が一致しないので犯人が使えない。ドア開閉に通すカードは、クレジットカードやキャッシュカード以外でも、お店の会員カードなど磁気テープが付いているカードなら開くことも多い。

【カード挿入口のチェック】
●複数並んでいるATMの場合は、他のATM機と色や形が一緒か確認する。
●カード挿入口はカードが入れやすいようにへこんでいることが多い。怪しいカード挿入口の特徴は出っ張っていること。

セブン銀行ATMのスキミング機械
セブン銀行ATMのカード挿入口。これはかなり精巧。海外はもっと雑。
カード挿入口にスキミング機械があった例(アメリカ)
カード挿入口のスキミング機械例(アメリカ Westminster Police)
スキミング装置ありなし画像
出っ張ったカード挿入口は怪しい(ニューヨーク NYPD)
スキミング機械付きカード挿入口の見分け方
左がスキミング機械付き(アメリカ Taunton Police)

↓このように、上にかぶせる形で付けるので、ニセ挿入口は出っ張るんですね。

カード挿入口のスキミング機械を外した様子
カード挿入口にかぶせてあったスキミング機械を外した様子(アメリカ Vail Police)
いろいろなニセカード挿入口
いろいろなニセカード挿入口。これらでカード情報を盗み取る。(DocsOnline youtube)
スキミング機械付きカード挿入口(マディソン市)
スキミング機械付きカード挿入口(アメリカ Madison Police)

↑上の写真を見て「こんなに出っ張ってたら、そりゃわかるわ!」と私も思ったんですが、↓この下の写真のように、元から出っ張っているデザインのものもあるようなので、やっかいです(汗)

見分けづらいスキミング機械(カード挿入口)
左が元のカード挿入口、右がスキミング機械付き挿入口。これはかなり見分けづらい例(アメリカ Newport News Police)

●あまり出っ張っておらず見分けにくいスキミング機械↓もあるので注意。

出っ張りが少なめスキミング装置
出っ張り少なめスキミング装置(アメリカ Auburn Police)
出っ張りが少なく見分けづらいスキミング機械
出っ張りが少なく見抜きづらいスキミング機械(アメリカ Chelmsford Police)

↑このデザインのATMは、スキミング被害が多いようなので、要注意ですね。「上部が少し斜めになっていて、色はシルバー」という形を覚えておくと良いかもしれません。FBIにも同じタイプのATMの写真がありました。

見分けづらいニセATMカード挿入口(FBI)
見抜きづらいニセカード挿入口(FBI)

下は、同じデザインのATMで、カード読取り機に、隠しカメラも一体となったタイプ。カメラの穴が暗証番号のキーボードへ向いています。

出っ張り少ないスキミング装置1(ニューヨーク)
出っ張り少ないスキミング装置2ピンホールカメラ付き(ニューヨーク)
隠しカメラ付きのスキミング装置(ニューヨーク NYPD)

カメラと一体型になっている場合は、逆に、隠しカメラ用の穴で偽物を見分けやすい、と言えます。これも覚えておきましょう。

汚れや傷、接着剤や両面テープの跡があったら要注意。カード挿入口の付近をよくチェックすること。部品が浮いていて隙間がある場合も怪しい。電線が出ているのもダメ(=アンテナの可能性)。

傷や汚れ、接着剤跡は怪しいATMカード挿入口の特徴
傷や汚れ、接着剤跡は怪しいATMカード挿入口の特徴(ニュージーランド Waikato Police)

●部品が文字やマークなどと重なって隠れている場合も要注意

接着剤の汚れ、すき間、マークの重なりがあるATMカード挿入口(上海)
接着剤の汚れ、すき間、マークの重なりがあるATMカード挿入口(上海 chinafeed)

↓こちらは、ガソリンスタンドのカード挿入口なのですが、こんな小さな機械で読み取ってしまうのですから驚きです。でも、よ〜く見ると、青と赤のラインが、上に載せたスキミング装置で切れているのがわかると思います。こういうのが目印になります。

セルフガソリンスタンドのカード挿入口のスキミング1
セルフガソリンスタンドのカード挿入口のスキミング2
セルフガソリンスタンドのカード挿入口のスキミング3
セルフガソリンスタンドのカード挿入口のスキミング(カナダ KamloopsRCMP)

不自然なすき間を作らないために、↓こんな大きなカバーを作る犯人もいます。

ATMに大きなカバーをかぶせ、スキミングする手口1
ATMに大きなカバーをかぶせ、スキミングする手口(アメリカ Denver Police)
ATMに大きなカバーをかぶせ、スキミングする手口2
こんな大きなカバーを準備し、ATMにかぶせてスキミング。ニセキーボード付き。(Europolユーロポール欧州刑事警察機構)

見分けづらいスキミング装置も多いのですが、海外のいくつかの警察が勧めていた方法がコレ↓

怪しいカード挿入口は、つかんで揺すってみる。スキミングの機械は犯人が持って帰りやすいように、簡単に取れるようにできている。

カードがATMにスムーズに入らないときは、そのATMを利用するのをやめる。スキミング装置を付けたことで、カードが引っかかっている可能性が高いため。

暗証番号を犯人が解読する手口

【ニセキーボード】

ニセキーボード(ユーロポール)
ニセキーボード(Europolユーロポール欧州刑事警察機構)

●暗証番号を打つキーボードは、上からニセキーボードがかぶされていないか、よくチェックする。すき間やズレ、ガタつきがないか。

大きめカバーと一体型のニセキーボード
大きめカバーと一体型のニセキーボード。ATMの一部が色が違う場合、要注意。(アメリカ US Secret Service)

【隠しカメラ(ピンホールカメラ)を見つけるポイント】

隠しカメラの目的は暗証番号。入力用キーボードが撮影されていないかをチェック。
●キーボードの方向に向いた穴がある場合、ピンホールカメラの可能性。(スピーカー穴も穴の奥を見てみる)

キーボード近くの隠しカメラ
キーボード近くの隠しカメラ(アメリカ Greenwich Police)
天井に設置された隠しカメラ
天井に設置された隠しカメラ(アメリカ Greenwich Police)

●ATMのテレビ画面の上などに貼り付けてあるものをチェック。

ATM機に貼り付けられた隠しカメラ
ATM機に貼り付けられた隠しカメラ(アメリカ Amherst Police)

コンセントに似せたものもある。

コンセントに似せた隠しカメラ
コンセントに似せた隠しカメラ(ニューヨーク MTA)

●隣ATMとの仕切り壁にある、明細を捨てるゴミ箱や、広告入れの箱。

広告入れの隠しカメラでスキミング
広告入れの隠しカメラでスキミング
箱の下に隠しカメラの穴(セブン銀行)
箱の下に隠しカメラの穴(セブン銀行)

暗証番号を打つときは必ずもう一方の手で隠す。新聞や雑誌で隠すのも良い。世界各国、いろいろな地域の警察の情報を調べましたが、すべての警察が暗証番号を手で隠して入力することを勧めていました。

↓こちら、スキミング犯が設置した隠しカメラで撮ったビデオを見てみてください。手で隠すことが、いかに有効か、わかるはずです。(前半は犯人がスキミング装置を設置する様子。1:10から被害者が暗証番号を入力する様子)

スキミング犯が撮影したビデオ。暗証番号を隠す人、隠さない人の差。

●もし、現金引き出し後やキャンセル後にカードが戻ってこない場合は、すぐにカード会社に連絡する。

スキミング機械を発見しても騒がない。犯人は、取り付けた機械を回収するために、どこからか覗き見していることも多いから。

暗証番号を盗まれると、保険は無効?!

「暗証番号を盗まれると、保険で補償してもらえなくなる」という事実、知ってましたか?

私もカードの不正利用について調べ始めてから、この事実を知って非常に驚きました。暗証番号が他人に使われたときは、「クレジットカードの管理義務違反」や「暗証番号の管理義務違反」の責任を問われるため、被害を保険で補償してもらえなくなる可能性があるそうです。(実際の対応は、カード会社の判断によるそうです)

参考:JCBカード公式サイトより
暗証番号は第三者に知られないよう、厳重に管理してください
第三者に暗証番号を知られた場合は、カードを紛失した後、ATMから現金を引き出されてしまう等の不正使用被害に遭っても、暗証番号の管理義務違反とされ本人請求となるケースが多いので、十分にご注意ください。

【カードの暗証番号の管理で避けるべきパターン】
●暗証番号をメモなどに書いて、カードと一緒に財布等に保管している
●暗証番号を推測されやすい数字(生年月日、電話番号、車のナンバー等)に設定している
●暗証番号式ロッカーなどでカードと同じ暗証番号を使用している
●ICカード免許証の暗証番号と同じ番号を使用し、運転免許更新時の「暗証番号申告用紙」をカードと一緒に保管している

↑このような場合は、不正利用されてもカード付帯の保険では補償してもらえないということですね。今後は、注意しましょう!

暗証番号の流出防止方法

暗証番号がスキミングされているビデオ
暗証番号入力を録画したビデオの一場面(US Secret Service)

では、その大事な暗証番号の守り方のまとめ、です。

【暗証番号の流出防止方法】
●暗証番号を打つときは必ず手で隠す。見られたり録画されないように。
●ロッカーや貴重品入れ、パソコンやカバンなどの他の暗証番号を、カードと同じ暗証番号にしない。
●暗証番号は定期的に変える。特に海外旅行で利用した後は変更必須。⇒とりあえず海外旅行時だけ別の暗証番号にするのも一つの手
●絶対に他人に教えない。

貴重品ボックスの暗証番号が盗まれ、クレジットカードが不正利用された事件は、2012年11月に奈良県や山梨県などのゴルフ場で起こりました。手口は、貴重品ボックスに設置した隠しカメラ。貴重品ボックスに使われた暗証番号がクレジットカードの暗証番号と同じだった人が多く、被害が拡大したようです。また、これらの事件では、暗証番号が別のものになっていても、免許証や保険証からわかった生年月日を使って、暗証番号を推測して不正利用に使われたこともあったとのこと。

貴重品ボックスと言えば、ゴルフ場以外にも、スポーツジム、テニスコート、温泉、エステ、マッサージ店、ホテルの部屋の貴重品ボックスなどにもありますよね。どこで盗撮されているかわかりません。くれぐれも、カードの暗証番号と同じ番号を使わないようにしてください。

古典的なスキミング手口

アメログな方法のスキミング手口イメージ
アナログな方法のスキミングでも油断は禁物。

隠しカメラやカード読取機を使わない、古典的なATMスキミングの手口も紹介しておきます。(中国のサイトから集めた情報)

カード差込口が、カードが戻って来ない状態に細工される。犯人は、利用者を待ち、暗証番号を盗み見する。ATM利用者が、カードが返ってこず、人を呼びに行ったりしてATMから目を離した隙に、そのカードが奪われる。

●カード差込口が、カードが戻って来ない状態に細工される。カードが戻って来なくて助けを呼ぶと、ニセの銀行員が来て暗証番号を尋ねられる。(ATM上の連絡先の電話番号が変えられている)

●カード差込口が、カードが戻って来ない状態に細工される。ATMに慣れていない利用者を待ち、助けてあげるフリをして、信用させる。その後、「カードが戻ってこないから銀行員を呼んできてくれ」と言われ、呼びに行く、その隙にお金とカードが奪われる。

お金の取出口からお金が出ないように細工する。利用者が「お金が出てこない?」と思って、銀行員を呼びに行った隙に、お金を盗られる。海外は現金取出口が上向きではなく、横に向いていて、中がよく見えないことも多い。

●ATMの列の後ろから「早くしろ」と急かされる。焦って入力している間に暗証番号を盗み見される。その後、「モノが落ちましたよ」と言われ、下を見ている隙に、カードを盗まれる。

●暗証番号を盗み見し、捨てられたカード利用明細からカード番号を読み取って、不正利用する。(利用したATMで、明細にカード番号全てが出てしまうかどうかは要確認。大体は一部しか出ない)

●一人が暗証番号を覗き見し、もう一人がカードを素早く持ち去る。

【重要】その他、やっておくべきこと

ATMやお店以外で、やっておくべきことをまとめておきます。

【ATMやお店以外で、やっておくべきこと】
カード明細を頻繁にチェックする。カードの盗難保険の有効期限は60日のことが多いので、早めにスキミングなどの不正利用に気づくことが重要。海外旅行のときATMで海外キャッシングをするなら、海外旅行時は毎日、ネットで利用明細を確認することが理想。
●レシート(カード利用明細)を保管しておく。証拠になります。
旅行の時は、複数枚カードを準備し、一つが使えなくなっても大丈夫にしておく。もっと言えば、↓こちらのほうがオススメ。
海外旅行専用カードを準備し、利用限度額を下げておく。自分のメインカードが利用停止になると、いろいろなサービスに登録したカード変更手続きも面倒で、ダメージが大きい。なので、利用停止にしても痛くない海外旅行専用カードを作ると良い(そして利用限度額を下げておく)。デビットカードなら銀行口座内のお金を少なくしておく。
●カード会社に「スキミング被害に遭ったら、どう手続きをしたらいいか」を事前に尋ねておく。日本での手続きが必要かどうか。カード会社によっては海外からの手続きを受け付けないことも。また、国際電話は高額なので、スカイプやLINEなど、国際電話以外の連絡方法を聞いておく。
●キャッシュカードやクレジットカードは、自分の手から離さないようにする。
GPSロガーで、自分の位置情報を残しておく。自分がいた場所の証明を残す。

GPSロガーというのは位置情報を記録するもの。スマホのアプリで、あります。カードを不正利用された場合、自分が別の場所にいたことを証明する必要があるため、位置情報が残っていると、証拠になる。もちろん、GPSロガー以外でも、飛行機や電車のチケットも証拠になる。

参考記事
旅行記録用のiPhoneアプリ3選「Moves」「僕の来た道」「GPS-trk」 | MasaLog

海外旅行専用カードのおすすめな使い方

●デビットカード/キャッシュカード/プリペイドカード
引落口座に、今後使う予定の金額だけを入れたカードを作る。ただし、これらのカードは即お金が引き落とされるので、不正利用されたときには、手続きが面倒でお金が戻ってくるのに時間がかかる、という短所があります。参考記事:デビットカードやマネパカードは不正利用に弱い

●クレジットカード
クレジットカードの中には、繰上げ返済をすることで、すぐに利用限度額が満額まで戻るカードがあります。外貨両替手数料比較表で上位に掲載しているセディナカードは、ネット上で繰上げ返済ができ、その後、利用限度額が満額まで戻るので、利用限度額を5万円くらいにしてしまい、利用ごとにスマホから繰上返済してしまえば、大金が不正利用されることはありません。

スキミングに遭ったかも、と思ったら、やるべきこと

●まず暗証番号を変更。
●カード利用明細をネットで確認。(海外利用だと反映に2、3日かかるのが普通。ジャックスは特に遅い)
●心配ならカード会社に電話連絡。今の自分の居場所を連絡し、明細に反映されていない部分で、変な場所で利用がないか確認。(この時点では、まだカードを止める必要はない)

スキミングに遭ったことが、ほぼ確実な場合にやるべきこと

●カード会社に電話連絡し、不正利用を報告し、カードを止めてもらう。
●証拠があれば提出。
●警察への届出はカード会社の指示に従う。
●カードによっては異議申立書を書く必要あり。
●カードによっては銀行引落ストップができず、一旦支払が必要で、調査後にお金が返ってくるケースもある。

まとめ

以上、かなりの長文になってしまいましたが、いかがでしたでしょうか。

初めてスキミングのことを調べた方には、「やること多すぎて、わかんねーよ」と、なったかもしれません。一応、とりあえず最低限やっておくとしたらコレ、というのを出すと、↓こんな感じかと思います。

【スキミング対策 最低限やるべきこと5つ】
●海外旅行時はカードの暗証番号を変えておく
●ガードマンがいる安全なATMを選ぶ
●利用明細をネットで見れるようにしておく
●カード会社の連絡先をチェックしておく
●限度額を低くした海外旅行用カードを準備

ATMの見分け方などは、最初は、なんとなくの怪しいATMの雰囲気を覚えておく、くらいでいいと思います。場数を踏むことで、わかってくるでしょう。

スキミングや不正利用と聞くと、「カード利用は怖い」と思うかもしれませんが、大金を持ち歩くよりはずっと安全で、便利です。両替レートも良いですしね。

対応方法さえ知っていれば、かなりのカード犯罪は防ぐことができ、また遭ったとしてもダメージを無くすことができます。

このページの情報が、役に立つと幸いです!
また最新情報が入れば、順次、追加していく予定です。

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2 Responses to “【保存版】スキミング手口写真40枚とその防止対策”

  1. 千葉憲夫 より:

    今回の内容は大変参考になりました。以前、中国に渡航し約10カ月後にオーストラリヤでカードを使用したか?とカード会社から問い合わせがありました。当時は豪州への渡航が無かったのでその旨を伝えた所、カード会社はその使用を停止して頂きました。カードは新たに再発行して頂けましたが、当時の使用履歴は10万前後で3回の請求でした。助かって良かったですが今回の請求内容がカード会社のルールに当てはまったようでした。例えば航空機や切符などの停止は、いざと言うときに迷惑がかかるので、抜ける恐れがあるとの事でした。

  2. のむてつ より:

    千葉さん、コメントありがとうございます!
    カード会社は、不正利用のパターンに当てはまるものは、自動的に停止したりするようですね。「航空券や切符などは停止しないこともある」という情報は初耳でした。情報提供、ありがとうございます!

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