イギリスポンド外貨両替方法34比較。2020年現地調査から

お得な英ポンドの外貨両替方法のまとめ記事です。空港、両替所、外貨宅配、ホテル、カード払い、現地ATMなど、34の両替手段を比較。特に、現地ATM調査は、2020年2月に、4枚のカードで同じ金額で同時にATM引出しを行い、徹底調査しました。

目次

★まず結論。英ポンドお得な外貨両替ランキング

まず結論から。

英ポンドの外貨両替方法は、

日本で両替できる場所
●日本の外貨宅配
●日本の空港
●日本の両替所

現地で両替できる場所
●ヒースロー空港の両替所
●イギリスの両替所(ロンドン市内)
●イギリスの両替所(郊外)
●クレカなどで現地ATM引き出し
●現地でカード払い

などがあります。

今回は、34の方法を調査。すべての手数料を含めた「手数料率」で比較してみました。お得な順に並べると、↓こうです。

英ポンド外貨両替方法お得さランキング

※「手数料率1%」とは、1万円の両替で100円の手数料という意味。手数料率は少ないほどお得になります。


アコムACマスターカードで海外キャッシング(=現地ATM引き出し)&ペイジー繰り上げ返済
【総手数料 0%】解説はこちら


セディナカードJCBで海外キャッシング&ペイジー繰り上げ返済
【総手数料 0%】解説はこちら


ソニーバンクウォレット(=ソニー銀行デビットカード)でカード払い
【総手数料 0.3%】解説はこちら

4位
セディナカードmasterでATM引出し&繰上返済
【手数料0.5%】解説はこちら

5位
エポスカードでATM引出し&繰上返済(£500引出し時)
【手数料0.5%】解説はこちら

6位以下は、ガクンとお得さが減り、2%以上の手数料となってしまいます。

↓こうなりました。

※リンクはそれぞれこの記事の中の解説に飛びます。「英」はイギリスでの両替手段、「日」は日本での両替手段を表しています。

英【手数料2.5%】Thomas Exchange両替所
  (⇒現地両替所の解説はこちら)
英【手数料2.6%】ACE-FX両替所
英【手数料2.8%】アメックスでカード払い
  (=一般的なカードでのカード払い)
日【手数料3.3%】インターバンク外貨宅配
英【手数料3.3%】BFC exchange両替所
英【手数料3.7%】CAMBIO WECHSEL両替所
英【手数料3.8%】Cambio & Wechsel両替所
英【手数料3.9%】Monex両替所
英【手数料4.1%】エポスカードで£20ATM引出し(繰)
英【手数料4.4%】Danske銀行
英【手数料5.9%】No1currency両替所(ロンドン郊外)
日【手数料6.3%】外貨両替ドルユーロ外貨宅配
英【手数料6.5%】エポスカードで£20ATM引出し
英【手数料6.6%】AR exchange両替所(ロンドン郊外)
日【手数料6.7%】関空直営両替
日【手数料7.1%】大黒屋
日【手数料7.9%】新生銀行 外貨宅配
日【手数料7.9%】LINE Pay外貨両替
日【手数料8.3%】セントレア直営両替
日【手数料8.4%】JTB外貨宅配
英【手数料8.4%】NatWest銀行
英【手数料8.6%】Royal Bank of Scotland
日【手数料9.8%】セントレア空港Travelex
英【手数料10%】M&S銀行
日【手数料12%】J・market外貨両替
英【手数料13%】fourex両替所
英【手数料13%】ice両替所(パディントン駅内)
英【手数料28%】ヒースロー空港Travelex税関前
英【手数料28%】ヒースロー空港Travelex税関後

※「手数料率1%」とは、1万円の両替で100円の手数料という意味。手数料率は少ないほどお得になります。

損しないポンド両替の基準としては、「総手数料率2%以下なら得、3%以上の両替手段は損」と言えますね。

ざっくりと手段別に並べると、↓こうなります。

英ポンド両替手段別ランキング

①クレカなどで現地ATM引き出し
②現地でカード払い
③イギリスの両替所(ロンドン市内)
④日本の外貨宅配
⑤イギリスの両替所(郊外)
⑥日本の空港
⑦日本の両替所
⑧イギリスの銀行
⑨ヒースロー空港の両替所

絶対に両替しちゃダメなのは、ヒースロー空港、日本の空港、現地イギリスの銀行、日本の両替所、ですね。

ちなみに、一番お得な手段と最下位を比較すると、3万円分の両替で8,400円の差になります。

[調査方法]手数料率は「その日、その時間の中間レートから何%上乗せされているか」を調査

違う日付・時間のレートを比較するために、Yahooなどのニュースサイトの中間レートの値を取り、「中間レートから何%上乗せされているか」を調べて比較しました。

中間レートとは、売値と買値の中間のレートです。

イギリスポンドの中間レート(アプリから)

中間レートは、旅行中はスマホのアプリで調べるとラクです。私は最近は「Currency+」というアプリで調べています。

[コツ]必ずその時点の中間レートを確認してから外貨両替すべき

為替レートを確認後、ATMで海外キャッシングしましょう

外貨両替するときは、必ずその日の中間レートを確認してから外貨両替するようにしましょう。

「両替所で騙されて損した」みたいな話はよく聞くと思います。ですが、最近、両替所だけではなく、ATMでも意味不明な高いレートでお金を出してくるATMがあります。(ヒースロー空港のTravelexのATMでも、そんな悪質レートが表示されます。最近、世界中で徐々に増えている感じがします)

でも、安心してください。そういうATMは必ず画面にレートを表示します。

なので、ATMで下ろすにせよ、両替所で外貨両替するにせよ、必ずその時点の中間レートを確認してから外貨両替することをおすすめします。

★おすすめの英ポンド両替方法

英ポンドの一番お得な両替方法はアコムACマスターカードでのATM引き出し

イギリスポンドの一番お得な両替方法はアコムACマスターカードで現地ATM引き出し

カード払いできる店が多いイギリスでは、現金は最小限にして、カード払いできる店ではカード払いするのが普通。

イギリス旅行で一番おすすめの両替スタイルは↓こうですね。

イギリス旅行で一番おすすめの両替スタイル
●現金はアコムACマスターカードで必要な分だけATM引き出し
●カード払い可能ならソニーバンクウォレット(=ソニー銀行のデビットカード)でカード払い

海外の特に観光地では、盗難の恐れがあるので、余分な現金は持たないほうが安全です。なので、↑このスタイルをおすすめします。特にヨーロッパはスリ被害が多いのですしね。

アコムACマスターカードなら、両替レートも良いことが多いです。しかも、ATM引き出し直後にスマホから【無料で】繰り上げ返済できるので【利息ゼロ】で両替が可能です。(日本時間のその日のうちに返済すれば利息ゼロです)

実際にイギリスでの調査結果で一番お得なデータが出ているので、ぜひ見てみてください。(イギリスでのATM引き出し調査結果はこちら)

イギリスのATMは24時間利用可能で、空港にも街中にもあります。街で探すときは、Googleマップで「ATM」で検索できます。

普通のカードで現地ATM引出しは【2.8%の損】

現地ATM引き出しは、よくある普通のクレジットカードで繰上返済しない場合は、あまりお得ではないので注意が必要です。

現地ATM引出しでお得なアコムのカード、もしくはセディナのカードを持っていない場合、ATM引き出し後、繰り上げ返済せず、月々の銀行引き落としで返済する形だと【総手数料率2.8%】となり、あまり得ではありません。(イギリスでのATM引き出し調査結果はこちら)

さらに、エポスカードや楽天カード、三井住友カードなどの海外ATM手数料を取るカードだと、ATM引き出しのたびに毎回110円や220円が取られるので、もっと手数料率は悪くなりますし(参考:海外ATM手数料を取るカード一覧)、クレカ以外のデビットカードやプリペイドカードの場合は、海外ATMオーナー手数料を取られるので損です。

カード払いでお得なのはソニーバンクウォレット

カード払いで一番お得なのがソニーバンクウォレット

海外でのカード払いは普通は損です。理由は、約2%の「海外ショッピング手数料」がかかるから。さらに、そこにVISA/Master/JCBなどのレート上乗せが加わり、【総手数料率2.5%以上】になるのが普通です。

一方、その重荷となる海外ショッピング手数料がなんと無料なのが、ソニー銀行のデビットカード「ソニーバンクウォレット」です。

2020年2月に実際にイギリスで使ってみたところ、【0.32%】の手数料だけで使うことができました。

イギリスでのカード払いに関しては、↓下のこちらで詳しく解説しています。

イギリスでの現金両替は最安でも【手数料率2%】と高い

「現地ATMも使いたくない、カード払いもしたくない」という現金両替派の人の場合、一番お得な両替手段は、イギリス現地のお得な両替所での両替です。

ただ、その日その日で最安店は違いますし、仮に、その日、一番お得な両替所を見つけることができても、イギリスの現地両替所はそんなにお得ではなく、最安レートの店でも総手数料率は2.5%です。(下に解説)

そして、両替所は、安い店を探す手間と交通費もかかります。イギリスでは、わざわざ最安店を探すまでのお得さはないです。

日本で英ポンドを受け取りたい人は【3%の損】

「どうしても日本で英ポンドを受け取っておきたい」という人もいるでしょう。そういう人は、外貨宅配のインターバンクさんがおすすめ。英ポンドの外貨宅配サービスでは、一番お得な【手数料率3.3%】だからです。解説は下のここでしています。

その他の方法だと、日本で英ポンドを手に入れるには【手数料率6%以上】が普通で非常に高いです(汗)。

英ポンドのお得な両替方法の結論は、以上です。

では、いろいろな両替方法の解説の前に、英ポンド両替の基礎知識を紹介しておきます。

イギリスの通貨、ポンドとは

ユーロはイギリスでは使えない

イギリスはEUに加盟していましたが、イギリスではユーロは使えません。使えるのはポンドだけです。

2017年以降、レートは約140〜150円

google検索のイギリスポンドレート
googleのデータより

英ポンドのレートは、Google検索で「1ポンド 円」と検索すると出てきます。Googleでは↑このように過去のレートも見れます。

英ポンドのレートは、2017年から1ポンド=約140〜150円くらいですが、計算しやすい覚え方として「1ポンド=約150円」と覚えておくと良いでしょう。

今後のレートはブレクジットの影響もあり、どうなるか予想するのは難しいです。

イギリスのお札と硬貨

Spread of mixed notes
イギリスのお札(Bank of England)

英ポンド(pound)は、一文字だと「£」。3文字表記だとGBPです。

ポンド札は、↓この4種類。

50ポンド (約7,500円)
20ポンド (約3,000円)
10ポンド (約1,500円)
5ポンド (約750円)

ATMで出てくるお札は、20ポンド札か50ポンド札です。50ポンド札は額が大きすぎてあまり使われません。ATM引出しをするときは、使いやすい20ポンド札が多く出てくるようにすると、あとがラクです。

British Currency Coins
イギリスのコイン

コイン(硬貨)は、↓この8種類です。

2ポンド
1ポンド
50ペンス
20ペンス
10ペンス
5ペンス
2ペンス
1ペニー
(100ペンス=1ポンド)

ポンドの補助通貨はペンス(pence)。ペンスはペニー(penny)の複数形で、1ペニーのときだけ「1ペニー」と呼び、2以上は「2ペンス」「3ペンス」と呼びます。

では、いよいよ、外貨両替の解説に入っていきます!

【手数料0%〜】★イギリスATMでの海外キャッシング

イギリスATMでの海外キャッシング

では、まず最初の両替手段として、最もお得な、イギリス現地ATMでの海外キャッシングを詳しく解説します。

まず、銀行などの海外ATMの所有者が取る「ATMオーナー手数料」は、クレジットカードでの海外キャッシングの場合、取られません(デビットカードや海外プリペイドカードだと取られるので注意)。なので、イギリスATMではクレカで引き出すのがお得。

そして、クレカなら「ATMオーナー手数料」が取られないということは、ATMごとの違いが無いので、どのATMを使っても同じということになります。

なので、今回、2020年2月のイギリスでの現地ATM調査は、旅行者が一番使いやすい場所と思われる、ヒースロー空港のTravelexのATMで行いました。

(悪質レート表示で有名な、あのTravelexのATMです。でも悪質レート回避策があるのでご安心を。パリCDG空港と同じでヒースロー空港内のATMはすべてTravelexでした。。。)

同じ時間帯に、連続して4枚のカードでATM引出しを行い、データを取りました。

手数料率は、利息やATM手数料など全て含めた「総手数料率」で算出。総手数料率が小さいほうがお得なカードという意味です。

↓これらを見ると、アコムとセディナが圧倒的にお得なことがわかると思います。

イギリスATM引出しの手数料率

【手数料0%】アコムACマスターカード(繰)
【手数料0%】セディナカードJCB(繰)
【手数料0.5%】セディナカードmaster(繰)
【手数料0.5%】エポスカード(繰)(£500引出し時)
【手数料4.1%】エポスカード(繰)(£20引出し時)
【手数料6.5%】エポスカード(繰ナシ)(£20引出し時)

※(繰)マークは繰り上げ返済したもの。(繰ナシ)は繰上返済なし。繰上返済は、ペイジー払いで振込手数料無料で返済が可能な、アコム、セディナ、エポスの3カードでのみ行った。他のカードは、繰り上げ返済に電話代&振込手数料がかかるので行わず。

※エポスカードは1回の引き出しにつき、1万円未満は110円、1万円以上は220円の海外ATM手数料を取り、引出し金額が少ないと手数料率も多くなるので、ATM引き出し最大額と最少額を記載。(エポスカードの詳しい解説は下のこちら)

イギリスATM引出し(=海外キャッシング)の結論

イギリスATMで海外キャッシングの結論

イギリスATM引き出し(=海外キャッシング)の結論としては、↓こうです。

イギリスATM引き出し(=海外キャッシング)の結論
イギリスではアコムで繰り上げ返済するのが最もお得【手数料ほぼゼロ】
●イギリスではアコムとセディナJCBが良い
●国際ブランドのレートは良い順に、JCB>アコム>VISA>Master
●アコムのレートは同じMastercardの中でも少し良い
●英ポンドはJCBのレートがかなり良い
●一般的なカードでATM引き出し後、繰上返済ナシで毎月の銀行引き落としまで放置の場合は、約【手数料率2.8%】になり、お得とは言えない。
●海外ATM手数料を取るカード(エポス、楽天、三井住友など)は少額引き出しだと損
●ATMオーナー手数料はイギリスでは取られない
●どの銀行ATMでも手数料は同じなので安全な場所のATMを選ぶべき

↓下に、くわしく解説します。

アコムとセディナどちらが良いか?⇒アコム

アコムACマスターカードが一番お得で、セディナは2位

海外キャッシングでお得な、アコムACマスターカードとセディナカードですが「どちらが良いか?」というと、イギリスではアコムのギリギリ勝利という感じです。理由は、↓こちら。

イギリスでセディナよりアコムをオススメする理由
●同じMastercardでも、アコムのレートはセディナより良い
●アコムはATM引き出し直後に、すぐ繰り上げ返済ができる

↑やはり、ATM引き出し直後にスマホから返済ができるアコムは便利です。レートはセディナJCBのほうが良いのですが、セディナJCBは繰上返済ができるのが約3日後なので利息が必ずかかってしまいます。その分だけアコムが有利ですね。

やはり、アコムは、韓国以外の国では一番お得ということがわかりました。

↓参考記事

セディナより得!!アコムACマスターカード海外キャッシング(ATM引出し)のコツ。為替レート/返済方法など

その他、イギリスのATMに関して、イギリスのATM利用時の手数料など、細かい解説は下のQ&Aで解説しています。

では、次、アコム&セディナJCBのATM引出しの次にお得な結果を出した「ソニーバンクウォレットでのカード払い」の解説にいってみましょう!

【手数料0.3〜5%】イギリスでカード払い

イギリスでカード払い

イギリスでのカード払いで一番お得だったソニーバンクウォレットの解説の前に、まずは、基本的な解説として、イギリスでの「カード払い」について。

カード払いは多くの場所で可能。暗証番号必須

イギリスでは、カード払いできる場所は多く、便利です。駅の券売機などでもカード払いが可能です。

ICチップ

ただし、カード払いは、ヨーロッパの他の国と同じようにICチップ付きカードが必須。そして4ケタの暗証番号が必要です。イギリス旅行前に、ICチップ付きカードとカードの暗証番号は、忘れずに準備しておきましょう。

海外でのカード払いは日本のカード払いより損

「外貨両替なんて、いちいち面倒。全部カード払いすればいいじゃん!ポイントも付くし」と考える人もいると思います。

でも、実は、海外でのカード払いは、日本で使うより損なんです。理由は、日本ではかからない2つの手数料がかかるから。

実際に、イギリスで日本のクレカ払いをした場合を例に、考えてみましょう。

イギリスでのカード払いの手数料①と②

海外でのカード払いにかかる手数料

では、イギリスでのカード払いにかかる手数料を見ていきましょう。

海外で、日本のカードを使ってカード払いをしたときは、一括払いだったとしても、↓この2つの手数料がかかります。

イギリスでのクレカ払い手数料
① 海外ショッピング手数料 1.6%〜5%
② 外貨両替手数料(両替レートへの上乗せ) 英ポンドは約0.1〜0.6%
(2020年1月のデータ)

↓それぞれ見ていきます。

①海外ショッピング手数料

海外ショッピング手数料は、1.6%〜5%と、カードごとに違います。一覧表はこちら。

この海外ショッピング手数料が、ソニー銀行のデビットカード「ソニーバンクウォレット」だと安いんです。指定10通貨(ポンドも対象)だと、なんと【0%】。

比較すると↓こういう感じ。

海外ショッピング手数料比較
ソニーバンクウォレット 【0%】
●クレジットカード【1.6%〜2.2%】
●イオン銀行デビット【1.6%】
●デビットカードやプリペイドカード【2.5%〜5%】

②外貨両替手数料はJCB、VISA、Mastercardの順で良い

イギリスで両替レートの良い順番に、JCB、VISA、マスターカード

外貨両替手数料は、国際ブランド(VISA/master/JCB/Amex)ごとに違います。英ポンドでは、↓こういう順番です。Amexはレート非公開なので掲載ナシ。(ソニーバンクウォレットはVISAが付いていますが、指定10通貨ではソニー銀行レートを採用できるので、比較のため、一緒に掲載しておきます。)

英ポンドの両替レート上乗せ率の比較
(2020年1月の1ヶ月平均)

●JCB 0.1%
●VISA 0.5%
●Mastercard 0.6%
(ソニー銀行 0.32%)

↑JCBのレートが非常に良いのですが、JCBは使えない店がちょくちょくあるのが難点ですね。ATMならJCBでもほぼ使えるのですが。

カード払いは、もらえるポイントの分おトク

カード払いの場合は、海外では手数料が取られてしまうのですが、ポイントがもらえる分は得です。カード払いで獲得できるポイントは、

●普通のカードで0.5%
●お得なカードで1%

と言われています。

イギリスでのカード払いの手数料まとめ

もらえるポイントの分だけお得、ということを考えると、総手数料率からポイントを差し引いたものが、実質の手数料率ということになります。↓こんな感じ。

海外でカード払いのお得さの計算式

  ①JCBなどのレート上乗せ【0.1〜0.6%】
+ ②海外ショッピング手数料【0〜5%】
ー ③ポイント還元率【0〜1%】
ーーーーーーーーーーーーーー
= 実質手数料率(少ないほうがお得)

実際に計算してみると、

●ソニーバンクウォレットは、
0.32% + 0% – 0% = 総手数料0.32%

↑実際の現地調査でもドンピシャの0.32%でした。ソニーバンクウォレットは海外カード払いにはポイントが付かないのが残念です(涙)。

●割とお得なカード(JCBが使えたなら)は、
0.1% + 1.6% – 1% = 総手数料0.7%
●割とお得なカード(JCB以外)は、
0.5% + 1.6% – 1% = 総手数料1.1%
●一般的なクレジットカードは、
0.5% + 2% – 0.5% = 総手数料2.0%
●最も損なカードは、
0.6% + 5% – 0.5% = 総手数料5.1%

一番得なソニーバンクウォレットと最も損なカードを比較すると、カード払いで1万円支払った場合、手数料は32円と510円の違いが出ます。3万円支払いだと、手数料96円と1,530円の差。

上に書いた、英ポンド両替のお得さの基準、「総手数料率2%以下なら得、3%以上の両替手段は損」に照らし合わせると、カード払いは、カードを選べば、イギリスではまあまあお得な手段であると言えますね。

以上、イギリスでのカード払いでした。

カード払いで一番お得だったソニーバンクウォレットについては、↓こちらで使い方を詳しく解説しています。

ソニー銀行のデビットカードが海外で最強である3つの理由

次は、日本でポンドを両替しておきたい人のために、日本で一番お得なポンド両替である「外貨宅配」を見てみましょう。↓どうぞ。

【手数料3〜9%】日本で一番お得なのは外貨宅配

外貨宅配

基本的には、英ポンドを日本で両替するのは損なのですが、どうしても日本にいるうちに英ポンドが欲しい、という人もいると思います。そういう人のために一番オトクなのが「外貨宅配」です。

外貨宅配は、ネットで外貨を注文し、外貨を宅配してもらうサービス。料金は銀行振り込みの場合が多いです。全国どこでも届けてもらえるのが嬉しいですね。

外貨宅配も店によってかなりレートが変わります。外貨宅配は、主要8社のレートを、ランダムに7日分データを取り、平均値を比較してみました。(3万円を両替した想定での比較。振込手数料/送料込み)

結果は、↓こんな感じ。(黄色が最安店、赤字が最悪店。クリックすると拡大します)

英ポンドの外貨宅配サービス比較

7日分の平均値で比較すると、↓こうなりました。

外貨宅配の総手数料率比較
日【手数料3.3%】インターバンク外貨宅配
日【手数料6.3%】外貨両替ドルユーロ外貨宅配
日【手数料7.8%】GPA外貨宅配
日【手数料7.9%】新生銀行 外貨宅配
日【手数料8.6%】JTB外貨宅配
日【手数料11%】Travelex外貨宅配
日【手数料12%】J・market
日【常に在庫ナシ】マネーバンク

上位2つを簡単に紹介しておきます。

【手数料3%】外貨宅配(インターバンク)

日本での英ポンド両替で、一番お得なのは、「インターバンク」さんの外貨宅配。【手数料3.3%】です(振込手数料/送料込み)。

インターバンクさんは秋葉原に店舗があるので、店舗まで取りに行くと、さらに手数料を安くできます。

【手数料7%】外貨宅配(外貨両替ドルユーロ)

二番目にお得なのが、「外貨両替ドルユーロ」さんの外貨宅配。【手数料6.3%】と、かなり高くなるので、あまりおすすめできないですね(振込手数料/送料込み)。

【手数料7%】大黒屋の店舗で外貨両替

ちなみに、大黒屋さんも以前は外貨宅配をしていましたが、残念ながら2019年7月でサービスを終了してしまいました。

今は、大黒屋さんは、店舗での外貨両替だけ。【手数料7%】なので、レートもイマイチです。

外貨宅配に関しては、他の通貨も↓こちらの記事で詳しく比較しています。

外貨宅配の両替レート/手数料を通貨ごとに徹底比較

~~~~~~~~~~~~~~~~

ここから下は、【手数料2%以上】の、あまりお得ではない両替手段です。やむえず使うこともあるかもしれないので、注意点などを書いておきます。

【手数料28%】最悪なヒースロー空港での両替レート

イギリス ヒースロー空港の両替所はトラベレックスばかり

ヨーロッパの空港、全般的にそうなのですが、現地空港にある両替所のレートは最悪です。イギリスも例に漏れず、【手数料率28%】もの極悪レートでした(涙)。

ヒースロー空港での外貨両替の手数料
【手数料28%】ヒースロー空港Travelex税関前
【手数料28%】ヒースロー空港Travelex税関後
(2020年2月7日調査)

ヒースロー空港では、ターミナルがT5までありますが、T3、T5を見て回ったところ、空港内にある両替所はすべてTravelexで、同じレートでした。

なので、やはり結論、ヒースロー空港での両替はダメということですね。

【手数料3〜13%】イギリスの街の両替所/銀行

ロンドンの両替所

今回、イギリスでレート調査したのは、10の両替所と、4の銀行です。全体の特徴としては、↓こんな感じ。

イギリス現地での現金両替の特徴
●両替所は、お得な店と損な店のレート差が激しい
●パディントン駅構内や空港など便利な場所の両替所はレートが悪い
●最安の両替所はロンドン市内にある
銀行の両替レートは悪い
●ロンドン以外の両替所のレートはイマイチ

↓それぞれ、詳しく見てみましょう。

【手数料4〜13%】パディントン駅の両替所

ロンドンのパディントン駅の両替所
パディントン駅の中の両替所のレートは極悪

ヒースロー空港からの特急「ヒースローエクスプレス」に乗って到着する、パディントン駅付近の両替所のレートはどうでしょうか?

パディントン駅の近くでは3店舗を調査。現地時間19:30でしたが閉まっていた店舗もあり、3店舗しか調査できませんでした。時間によっては閉店してしまうのも、両替所のデメリットですね。

パディントン駅付近の両替所のレート
【手数料3.7%】CAMBIO WECHSEL両替所(パディントン駅外)
【手数料3.8%】Cambio & Wechsel両替所(パディントン駅外)
【手数料13%】ice両替所(パディントン駅内)

↑これを見ると、やはり、駅構内という便利な場所はレートが悪く、駅外など少し不便な場所だとレートは良くなりますね。

まだマシなレートの両替所の場所は、↓このへんにあります。

パディントン駅の比較的良いレートの両替所の場所

【手数料4〜10%】イギリスの銀行

イギリスの銀行は、NatWest銀行を始め、ネットでレートを調べられる銀行がいくつかあります。ランダムな4日分の平均値が↓これです。

イギリスの銀行の外貨両替の総手数料率
【手数料4.4%】Danske銀行
【手数料8.4%】NatWest銀行
【手数料8.4%】Royal Bank of Scotland
【手数料10%】M&S銀行

イギリスの銀行は4%以上の手数料を取るので使わないほうがいいですね。

【手数料率3〜13%】ロンドンは安い両替所もあるがハズレもあり

その他でネットでレートを公開している両替所のレートを調べてみました。ランダムな4日分の平均値が↓これです。

ロンドンと郊外の両替所の総手数料率
【手数料2.5%】Thomas Exchange両替所(ロンドン)
【手数料2.6%】ACE-FX両替所(ロンドン)
【手数料3.3%】BFC exchange両替所(ロンドン)
【手数料3.9%】Monex両替所(ロンドン)
【手数料5.9%】No1currency両替所(郊外)
【手数料6.6%】AR exchange両替所(郊外)
【手数料13%】fourex両替所(ロンドン)

両替所の中では一番レートが良かったThomas Exchange両替所のレートが見れる公式サイトはこちら

ロンドンは安い両替所もあるのですが、たまにバカ高い両替所も混ざっているので注意が必要です。

郊外は今回はロンドンの西のReading(レディング)という都市を調べたのですが、イマイチのレートでした。やはり、レートが良い両替所は競争の激しいロンドン市内にあるのですね。

次は、日本の空港の両替レートを見てみましょう。

【手数料7〜10%】日本の空港の銀行や両替所

日本の空港(セントレア)の英ポンド両替レート

日本の空港での両替レートですが、日本の空港では、英ポンドの両替はレートはあまり良くありません。関西空港は他の空港と比較して少しお得なのですが、お得と言っても【6.7%の手数料】。やはり高いです。

2020年2月の日本の空港での両替レート
【手数料6.7%】関空直営両替
【手数料8.3%】セントレア直営両替
【手数料9.8%】セントレア空港Travelex

私自身、成田空港・関西空港・セントレアの3空港で10回以上、レートを調べていますが、英ポンド両替の【平均手数料率は7.5%】です。

↓こんな感じ。

日本の空港の通貨別上乗せ率
成田空港・関西空港・中部空港の英ポンド両替レート
↑クリックすると大きくなります。

【手数料7.9%】LINE Pay外貨両替

LINE Pay外貨両替

最近は、LINEの外貨両替サービス「LINE Pay外貨両替」という手段もありますね。11通貨を両替でき、英ポンドも両替できます。

でも、手数料、多いです(涙)。

英ポンド両替の場合は【手数料率7.9%】。
(2019年8月2日のレートで計算)

しかも、羽田空港/福岡空港のSBJ銀行窓口なら送料無料ですが、成田空港や関西国際空港や自宅/勤務先で受け取ることにすると、↓下記の送料がかかるので、さらに損になります。

LINE Pay外貨両替の送料
●3万円未満600円 (=手数料率に約2%上乗せ)
●3万円以上300円 (=手数料率に約1%上乗せ)
●5万円以上無料

ただ、ちょくちょくキャンペーンが行われており、両替手数料が半額になったり、送料が無料になったりします。キャンペーン時は、↓こうなりますね。

LINE Pay外貨両替 キャンペーン時の手数料

手数料
●英ポンドは、両替金額の7.9%→3.95%

送料
●3万円未満600円 (=手数料率に約2%上乗せ)→無料
●3万円以上300円 (=手数料率に約1%上乗せ)→無料
●5万円以上無料

→キャンペーン中は、トータルで【手数料3.95%】

↑キャンペーン中でも、約4%の手数料なので、やはりイマイチですね(苦笑)。

LINE Pay外貨両替は、韓国ウォンの場合、わりとお得です。詳しい解説は、↓こちらの記事でしています。

[Q&A]イギリスATMの海外キャッシング手数料とは?

イギリスで現地ATM引き出し(=海外キャッシング)の時の手数料は、4つです。

海外キャッシングの手数料
①VISA/Master/JCBなど国際ブランドの両替レート上乗せ(=両替手数料)
②カード会社が取る海外ATM手数料
③銀行などATMの持ち主が取るATMオーナー手数料
④クレカなら利息、デビットカードなら海外事務手数料

↑クリックすると下の解説に飛びます。

①〜④の手数料、それぞれ見ていきましょう。

①両替手数料。イギリスではJCBが良く、VISA/Masterが悪い

まず、VISA/Master/JCBなど国際ブランドの両替レート上乗せ、つまり、両替手数料ですが、これは、国際ブランド(VISA/master/JCB/Amex)ごとに違います。

通貨ごとにどれがお得かは違うのですが、英ポンド(2020年1月)では、JCBが0.1%、VISAが0.5%、Mastercardが0.6%の上乗せです。アメックスは非公開でわかりませんが、あまりよくない感じです。

他の通貨も知りたい方は、2019年4月のものですが、こちらの記事をご覧ください。

②海外ATM手数料を取るカードは損(エポス/楽天/セゾンなど)

エポスカード海外ATM手数料
↑エポス公式サイトより

ATM手数料を取るカードは損です。上の調査の中では、エポスカードですね。楽天カード、三井住友カード、セゾンカードなどもATM手数料を取るカードです。

取られるATM手数料は、引き出し額により変わり、
●1万円以下なら100円(税抜)
●1万円超なら200円(税抜)
です。

ATM手数料を取る会社と、取らない会社でサービスは同じです。それなのに、毎回、100円や200円を取られるのは痛いですよね。特に、海外では大金を持ち歩くのは危険なので、ATMから少しずつ引き出したいんですが、そうすると手数料がかさみます。

イギリスでは、最低は20ポンドでATM引き出し可能なのですが、例えば、約3000円の引き出しに100円の手数料がかかったら(=上乗せ3%)、ちょっと嫌ですよね。

ATM手数料を取る取らないは、カード会社によって決まっています。ATM手数料を取らないカードを選ぶことがまず第一のポイントです。参考記事⇒海外ATM手数料が無料のカード、有料のカード一覧

③ATM設置者手数料(ATMオーナー手数料)。日本のクレカは請求されない

イギリスATMのATMオーナー手数料請求の画面
↑3ポンドのATMオーナー手数料。日本のクレカなら取られない

ATMの持ち主である現地銀行などが取る、ATM設置者手数料(ATMオーナー手数料)ですが、日本のクレジットカードの場合は取られません。クレカでのキャッシングは「借金」扱いで、「借金では決められた利息以外は取ってはダメ」というルールがあるからです。

デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカード(マネパカードなど)の場合は、ATMオーナー手数料は、取られます。

イギリスATMのレシート(ATMオーナー手数料の記載あり)
「ACCESS FEE」がATMオーナー手数料。書いてあっても日本のクレカなら請求されない

今回のTravelexのATMでは、3ポンドのATMオーナー手数料が請求されると表示されました。↑上の写真のように、ATM画面にも、ATMのレシートにも、表示されます。

3ポンドは、日本円なら約450円。かなり大きいですよね。

この3ポンドの手数料は、ATM画面やレシートに表示されるので、「クレジットカードでもイギリスのATMでは手数料が取られる」と勘違いしている人が多いです。

ですが、実際のカードの請求額と、その時の中間レートを比較すれば、クレカだと手数料が取られていないことを確認することができます。

★④クレカの海外キャッシング利息。繰上返済で減らせる

海外キャッシングの場合、利息は毎日増えていく

④つめの手数料、クレカの利息について。

クレカでの海外ATM引き出し(=海外キャッシング)は、「借金」扱いなので、1日ごとに利息が増えていきます。でも、少し考え方を変えると、これはメリットになります。なぜなら「早めに返済すれば利息(=手数料)を少なくできるから」です。

そして、その早めの返済のことを「繰り上げ返済」と呼びます。

繰り上げて支払うことで利息を止めるのが繰上返済

繰り上げ返済では「Pay-easy(ペイジー)払い」ができるカードを選ぶのがお得。なぜなら、返済のための振込手数料も電話代も不要になるからです。

繰り上げ返済にペイジーが利用できるカードは、現在、4枚。アコム、セディナ、エポス、セゾンの4つです。でも、エポスとセゾンは、海外ATM手数料を取るので損。

そうなると残るのが、アコムとセディナ、ということになるんですね。

④デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカードは一律の海外事務手数料で節約不可

クレジットカード・デビットカード・海外プリペイドカード手数料比較

デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカードでの海外ATM引出しは損です。

例えば、2015年の台湾でのATM調査で、「スルガ銀行VISAデビット」を使いましたが結果は【手数料率8.83%】。このとおり、デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカードは損です。

(全てのカードの手数料率はこちらで比較しています)

損な理由の1つが、「一律の海外事務手数料」で手数料を取るから。クレカのように「早く返済すれば減る利息」ではないのです。

しかも、その一律の海外事務手数料が大体2%以上なので、この時点で、現地の銀行での両替より損、という結論になります。

[Q&A]イギリスATMの利用の注意点は?

イギリスATM利用の注意点

イギリスのATMを使う際の注意点を書いておきます。

イギリスATMの使い方(動画)

●Travelex ATM(ヒースロー空港)

クレカの海外キャッシングは繰上返済しないと【2.4%の損】

繰り上げて支払うことで利息を止めるのが繰上返済

海外ATM引き出し(=海外キャッシング)は、繰り上げ返済ナシの場合、あまり得ではありません。

エポスカードの海外キャッシング結果で見てみましょう。

エポスカード繰上返済の有無比較
●20ポンド引出し時 4.1%(繰) / 6.5%(繰ナシ)
●500ポンド引出し時 0.5%(繰) / 2.9%(繰ナシ)

↑繰上返済しない場合、【2.4%の損】であることがわかります。

ただし、振込手数料無料で繰上返済ができるカード(=ペイジー返済ができるカード)は、アコム、セディナ、エポス、セゾンだけです。

ただ、エポスとセゾンは海外ATM手数料を取るので損。すると、理屈上でも、アコムかセディナがお得、という結論になります。

実際の調査結果でも、アコムとセディナが良い結果が出ています。

エポスカードの海外キャッシングは少額だと損

エポスカード

付帯保険が充実していて、海外旅行者に人気のエポスカードですが、残念ながら、ATM手数料がかかるカードです。

しかし、エポスは、ペイジー払いで繰り上げ返済が早くできる(=利息を少なくできる)というメリットがあります。(エポスのお得な繰り上げ返済方法の解説記事はこちら)

そのため、エポスカードは、ある程度の金額以上を引き出すならトクです。少額のATM引き出しは損です。

目安は、↓こんな感じ。

エポスカードの海外キャッシング手数料(ペイジー繰上返済時)
●20ポンド引き出し 総手数料4.1%
●100ポンド引き出し 総手数料1.8%
●200ポンド引き出し 総手数料1.0%
●300ポンド引き出し 総手数料0.8%
●500ポンド引き出し 総手数料0.6%

「総手数料率2%以下なら得という基準に照らすと、エポスで海外キャッシングするなら、100ポンド(日本円で約1.5万円)以上を引き出さないと、あまりお得ではない、という結論です。

ATMはどこの場所のATMでもレートは同じ

どのATMでもレート/手数料は同じ(日本のクレジットカードの場合)画像

日本のクレジットカードを使ったイギリスでのATM引き出しでは、同じカードを使うなら、どこの銀行のATMを使ってもレート&手数料は同じです。

日本のクレカだと、現地の銀行が請求するATM手数料(ATMオーナー手数料)は取られないからです。

立地のよい場所のATMと、田舎のATMでも、同じ。もちろん、空港のATMでも同じ手数料なので、安心して空港のATMを使ってください。空港のATMは安全ですしね。

ヒースロー空港ATMの悪質レートの回避方法

ヒースロー空港Travelex ATMの悪質レート表示
「JPY=」などのレート画面が出てきたら悪質レートの可能性が高いです

ロンドンのヒースロー空港ではATMがすべてTravelexであり、「DCC」(Dinamic currency conversion)という、非常に悪いレートを提示するATMになっています。

でも、その悪質レート提示ATMでも回避方法があるので、ご安心を。

イギリスATMでのDCC悪質レートの回避方法

↑こちらを選択すれば、ちゃんと通常レートで引き出すことができます。

他の国の悪質レート提示ATM対策については、こちらの記事を参考にしてみてください。⇒極悪レートの海外ATM増加中。海外キャッシングで注意するポイント

安全なATMは空港と銀行にあるATM

犯罪やトラブル時に安心なのは、窓口が近くにあるATM。また、近くにガードマンがいたり、人通りの多い場所のATMは、ATMにスキミング機械などを設置しづらいので、犯罪に遭いづらく、安全なATMと言えます。

詳しくは、↓これらの記事で解説しています。

参考記事:海外で安全なATMと危険なATMを見分ける方法

参考記事:【保存版】スキミング手口写真40枚とその防止対策

ATMからカードが出たらすぐに抜き取る

出てきたカードはすぐにATMから抜き取ること

海外のATMで多いトラブルが、「カードがATMに吸い込まれること」。海外のATMは、カードがATMから出てきたとき、すぐに抜き取らないと、盗難防止のためカードがATMに吸い込まれることがあります。

なので、「カードがATMから出てきたら、すぐに抜き取る」。これは覚えておいてください。

まとめ

もう一度、英ポンドのお得な外貨両替方法ランキングを掲載しておきます。

英ポンド外貨両替方法お得さランキング

※「手数料率1%」とは、1万円の両替で100円の手数料という意味。手数料率は少ないほどお得になります。


アコムACマスターカードで海外キャッシング(=現地ATM引き出し)&ペイジー繰り上げ返済
【総手数料 0%】解説はこちら


セディナカードJCBで海外キャッシング&ペイジー繰り上げ返済
【総手数料 0%】解説はこちら


ソニーバンクウォレット(=ソニー銀行デビットカード)でカード払い
【総手数料 0.3%】解説はこちら

4位
セディナカードmasterでATM引出し&繰上返済
【手数料0.5%】解説はこちら

5位
エポスカードでATM引出し&繰上返済(£500引出し時)
【手数料0.5%】解説はこちら

6位以下は、ガクンとお得さが減り、2%以上の手数料となってしまいます。

↓こうなりました。※リンクはそれぞれこの記事の中の解説に飛びます。「英」はイギリスでの両替手段、「日」は日本での両替手段を表しています。

英【手数料2.5%】Thomas Exchange両替所(⇒現地両替所の解説はこちら)
英【手数料2.6%】ACE-FX両替所
英【手数料2.8%】アメックスでカード払い(=一般的なカードでのカード払い)
日【手数料3.3%】インターバンク外貨宅配
英【手数料3.3%】BFC exchange両替所
英【手数料3.7%】CAMBIO WECHSEL両替所(パディントン駅外)
英【手数料3.8%】Cambio & Wechsel両替所(パディントン駅外)
英【手数料3.9%】Monex両替所
英【手数料4.1%】エポスカードでATM引出し&繰上返済(£20引出し時)
英【手数料4.4%】Danske銀行
英【手数料5.9%】No1currency両替所(ロンドン外)
日【手数料6.3%】外貨両替ドルユーロ外貨宅配
英【手数料6.5%】エポスカードでATM引出し&繰上返済無し(£20引出し時)
英【手数料6.6%】AR exchange両替所(ロンドン外)
日【手数料6.7%】関空直営両替
日【手数料7.1%】大黒屋
日【手数料7.9%】新生銀行 外貨宅配
日【手数料8.3%】セントレア直営両替
日【手数料8.4%】JTB外貨宅配
英【手数料8.4%】NatWest銀行
英【手数料8.6%】Royal Bank of Scotland
日【手数料9.8%】セントレア空港Travelex
英【手数料10%】M&S銀行
日【手数料12%】J・market外貨両替
英【手数料13%】fourex両替所
英【手数料13%】ice両替所(パディントン駅内)
英【手数料28%】ヒースロー空港Travelex税関前
英【手数料28%】ヒースロー空港Travelex税関後

※「手数料率1%」とは、1万円の両替で100円の手数料という意味。手数料率は少ないほどお得になります。

損しないポンド両替の基準としては、「総手数料率2%以下なら得、3%以上の両替手段は損」

イギリス旅行で一番おすすめの両替スタイル
●【総手数料率0%】現金はアコムACマスターカードで必要な分だけATM引き出し
●【総手数料率0.3%】カード払い可能ならソニーバンクウォレット(=ソニー銀行のデビットカード)でカード払い

「どうしても日本で英ポンドを受け取っておきたい」という人は、外貨宅配のインターバンクさんが最安。【手数料率3.3%】。

以上がまとめです。

イギリスで一番おすすめの、アコムACマスターカードの海外キャッシングの方法や注意点については、↓こちらの記事で解説しています。

セディナより得!!アコムACマスターカード海外キャッシング(ATM引出し)のコツ。為替レート/返済方法など

カード払いでおすすめのソニーバンクウォレット(=ソニー銀行のデビットカード)については、↓こちらの記事で解説しています。

ソニー銀行のデビットカードが海外で最強である3つの理由