Revolutのデメリット/欠点と対策のまとめ

Revolut、人気ですよね。日本では1%キャッシュバックのメタルカードも登場し、外貨決済をする人はもちろん、ポイントを貯めることが好きな人にも便利なカード。

私自身ももちろん愛用しています。もともとRevolutのプレミアム会員でしたし、メタルカード登場後もすぐに申込み、今月(2021年2月)は20万円以上の支払いをしていて、キャッシュバックも受けています。

でも、そんな便利なRevolutに、デメリットは無いのでしょうか?

日本語のネット記事でよく見るデメリットは、「Revolutは銀行じゃないので預金保護がない」という部分。これはたしかにそうで、注意しなければいけない部分です。

で、それ以外に、もっと詳しくRevolutのことを調べてみようと、英語圏の口コミやレビューを調べてみたところ、重大なデメリットを発見しました(汗)。

この記事では、その「Revolutのデメリット」、つまり、Revolutを使うに際して覚えておくべき「危険な点」や「注意点」をまとめ、「じゃあ、どういう使い方をすべきか」という対策までまとめておきたいと思います。

まず結論

先に結論を書いておきます。

結論

Revolutは、お得だが、デメリット部分に注意して使うべき。特に、↓下記3点に注意が必要。

【Revolutの注意点】

①突然の理由なし口座凍結(アカウントロック)
Revolutの突然の理由なし口座凍結

②送金トラブル多め
Revolutの送金トラブル

③サポートが役立たず
Revolutの役立たないサポート

「え?Revolutってそんなにトラブルが多いの?」と驚く人もいるかもしれません。私自身も調べていて驚きました(苦笑)。

まず、Revolutが英語圏でどんなトラブルを起こしているのか見てみましょう。

2020年9月のイギリスのフィナンシャル・タイムズのRevolutの記事

イギリス国旗

最初に、Revolutの誕生国イギリスから。フィナンシャル・タイムズの記事(2020年9月17日)です。誕生国ですから、もちろんRevolutの機能が一番進んでいる国での話です。

(日本語はDeeplの機械翻訳。太赤字は私が追加しました)

「Revolutの悲劇。デジタル銀行のサービスレベルへの懸念が浮き彫りに。
口座開設者が語る、15万ポンドの送金を取り戻すための8週間の闘い」

2020年9月17日 元記事

Revolutは、口座の凍結や閉鎖に関する苦情が急増しています。オンライン苦情サービスであるResolverは、2019年全体の2,487件に対し、2020年はこれまでにRevolutに関する3,911件の苦情を受けたと報告した。2020年の苦情のうち、332件は資金へのアクセスに関する問題、79件は送金エラー、176件は複数の問題を含む複数の苦情であった。

苦情やクレームのための無料オンラインツールであるResolverのメディア責任者であるMartyn Jamesは、次のように言う。「3大デジタル銀行のうち、Revolutは苦情件数が最も多い。これらの苦情のほとんどで、カスタマーサービスが要因となっており、顧客は人と話すことができない問題について不満を抱いています。口座凍結に関する苦情は氷山の一角である可能性が高く、ほとんどの顧客は複数の問題について苦情を言っている。」

↑この記事が出た2020年9月時点で、すでにイギリスでは、①口座凍結(アカウントロック)と②送金エラー、③サポートの悪さが、問題となっていることがわかります。

スイスとポーランドのRevolutを問題とする記事

イギリス以外では、スイスとポーランドでもRevolutの口座凍結を問題視する記事が見つかりました。

(日本語はDeeplの機械翻訳。太赤字は私が追加しました)

スイス国旗

●スイス 2020年9月1日 元記事
数分で無料で銀行口座開設:Revolutが顧客に約束したことは、スイスでも大成功を収めた。しかし現在、何百人もの顧客が資産の凍結解除に何週間も待たされている–これは根強い問題のようだ。……凍結された口座が解除されるのに数週間かかるケースは、少なくありません。SNSで助けを求める声は大きく、数も多く、何百人もの人々がお金のブロックを解除するために助けを求めています。

↓ポーランドは2018年という早い段階で問題視されていた模様。

ポーランド国旗

●ポーランド 2018年10月10日 元記事
Revolutに関して、私の記事の読者は、コメントで「この英国のフィンテック企業が重要な理由を示さずに自分の口座をブロックすることがある」とよく不満を述べている。

↑う〜ん、でもね。今は2022年2月。「1年半以上も前の記事だから、情報が古いんじゃないの?今は改善されているんじゃないの?」と私も思ったんです。

で、探してみたところ、見つかった最新記事は、↓このイギリスのinewsの2021年5月のものでした。

イギリス国旗

「私のお金であって、彼らのお金ではない」Pockit、Revolut、Monese、Monzoで露呈した口座閉鎖の実態 2021年5月19日 元記事

金融オンブズマンのデータによると、MonzoとRevolutは共に苦情が急増している。2020年にはMonzoに対して1,400件近く、Revolutに対しては1,586件の苦情が寄せられている。

↑2021年5月時点でもまだ「急増」している模様。ちなみにMonzoはRevolutのライバルで、同様のサービスを展開しています。(日本には未進出)

次に、ニュース記事ではなく、個別の口コミやレビューがどうなっているかを探してみました。↓こちらです。

Revolutのトラブルは今も発生中。個別のレビューから

ニュース記事以外の、個別のレビューを調べてみました。2021年などの最近にRevolutのトラブルが起こっていないか?を調査。すると、↓これら4つのサイトに多くのレビューがあることを発見。

*出典1 brokerchooser.com
英語の評価サイト。コメント部分に怒りの声が集まっています。

*出典2 app store(Japan)
みなさんご存知の、iPhoneアプリをインストールするときに使うアップルのアップストアです。

*出典3 trustpilot
英語圏では有名な総合レビューサイト。

*出典4 Google Play ストア
Androidスマホ利用の方のレビューはこちらですね。

↑これらを見てみると、出てくる出てくる、Revolutの苦情が(汗)。

しかも出典3のtrustpilotでは、「サクラレビューで高評価を水増し」している疑惑まで出ていました。↓こちら。

【サクラレビューで高評価を水増し?】

trustpilotのサイトにrevolutのレビューページは3つある

trustpilotのサイト内にRevolutのレビューページはワケあって3つ存在します。そのワケとは、あるレビュワーによると「Revolutは評価を偽装するために、悪い評価のレビューページを自分のページではないように見せたり、サクラレビューで高評価を水増ししたりしている」とのこと。

これが事実なのか不明なのですが、少なくとも、Revolutの3つのレビューページは、1つだけ非常に高評価(5点満点中4.4点)で、他の2つは低評価(1.7点と2.3点)です。また高評価のページはレビュー数が不自然に多く、それらの高評価レビューは直接trustpilotのサイトに書き込まれたものではなく、「招待によるレビュー」というマークが付いています。

う〜ん、調査の先行きがだんだん怪しげになってきましたね。。。

では、実際にどんな苦情レビューが多いのか、↓見てみましょう。

(基本的に日本語はDeeplの機械翻訳です)

[レビュー集]①突然の理由なし口座凍結(アカウントロック)

Revolutの突然の理由なし口座凍結

レビュー日時が新しい順で並べます。つい最近でも口座凍結トラブルが起きていることがわかると思います。

●このアプリは良いですよ、ただ、それは、彼らが「調査のため」と言い、突然口座を凍結するまでの話ですけど。(彼らは多くの人に対して口座凍結しています。この問題で裁判にもなっています) この調査は、何の警告もなく、何の資料請求もありません。ただ、Revolutがあなたの口座をブロックし、あなたはお金をすべて出せなくなります。全額です。私の場合、1万5,000ポンド……。私はメタル会員でしたが、ダウングレードされました(その月の返金はなし)。 ……私は自分の口座をちょっとしたこと(コーヒーを買うなど)にしか使わず、メイン口座(ハイストリート銀行)から貯金としてお金を入れていたのですが、たくさん持っていかれてしまいました。

2021年12月 *出典1

↑このように怪しい使い方を全くしていなくても口座凍結の対象になる可能性があります。そして有料会員であるメタル会員でも優遇されるようなことはない様子。

※「(Revolutに)お金を持っていかれた」と書いてありますが、あくまでレビューを投稿した時点でのことなので、最終的にお金の返却がなかったかどうかまでは不明です。あくまで、この記事では「突然の口座凍結がある」という事実を集めることだけに注目したいと思います。

●「サービスには満足していたのですが、突然、口座を凍結されました。まず、1ヶ月以上の調査。それから口座閉鎖が決定。何の情報も説明もない」

2021年11月22日 *出典3

●「まったくもってひどい。理由もなく、通知もなく、私の口座を凍結したのです。請求書も払えないし、物も買えない。何度もカスタマーサービスに連絡し、3週間も返事を待ちました。セキュリティの見直しをしていると言われましたが、1週間後には私のアカウントは閉鎖されました。理由もなく。」

2021年11月17日 *出典3

口座凍結に対して理由の説明がないのがツラいですね(涙)。下の「③サポートが役立たず」のところで詳しく書きますが、Revolutのサポートは電話は無く、アプリ内のチャットで行うのですが、そのサポートの質が悪いのです。

【私のサポートチャット体験】

revolutのサポートチャット1

私自身もRevolutのサポートチャットを何度か使ったことがあります。そのサポートチャットは、最初は相談相手としてロボットが出てきます。ロボットだと大体の場合、問題解決できません。そこで一つコツを。

revolutのサポートチャット2

コツは、チャットに「ライブエージェント(Live Agent)」と書くのです。そうすると相談相手として人が出てきてくれます。これが英語レビューサイトで見つけた使い方のコツです。(上の画像のときは「ライブチャット」と書いても出てきてくれましたね)

↓人が登場。でも機械翻訳。

revolutのサポートチャット3

ライブエージェントの人が出て来ると「今、日本語のサポートは混み合っているので、翻訳アプリを使って対応します」と出ます。でも、レビューやTwitterを調べた限りでは、実際はRevolutには日本語のサポートは存在しないっぽいです(2022年2月現在)。

で、ライブエージェントの人に相談を開始するのですが、残念ながら、その人との相談もあまり解決に繋がらないことが多いです。私自身、間違った回答をされたこともありました。で、私は、それは機械翻訳を挟んでいるのが原因だと思っていました。

でも、英語圏のレビューを見ていると、違うようです。もともとRevolutのサポートチャットの質は悪いようです、残念ながら。

レビューの続きを見ていきます。

↓口座凍結後、口座閉鎖になり、口座閉鎖時に口座の中のお金を出せなかったというトラブル。

●「全財産が消えました……9月初旬にお金が凍結され(数千ユーロ)、口座へのアクセスが遮断され、サポートロボットで何も解決できない。1ヶ月半後、口座閉鎖を条件に凍結を解除された。この数千ユーロはNORMAL BANKの自分の口座に送金する手続きをしました。しかし、お金は行方不明に。すでに2週間。サポートは沈黙、口座へのアクセスはできません。」

2021年10月 *出典1

↑日本のRevolutではクレジットカードでチャージした分は口座外に出せない仕様なので、同じトラブルが起きることが予想されます。気をつけたい部分です。(下の「対策」の部分でも触れます)

Revolutの口座凍結そして口座閉鎖

●「何の前触れもなく、何の説明もなく。”我々の決断は最終的なものだ”……警告なしに口座をランダムに閉鎖します」

2021年3月 *出典1

●「Revolutは1年の間に2回も私の口座とお金を凍結しました。セキュリティ監査をするため?警告も理由もなく、ただ生活を停止させ、すべての送金/お金の受け取りを停止し、いつ口座やお金の凍結を解除するのか、何のスケジュールも示さない」

2021年1月 *出典1

●「理由もなく私の口座とお金を凍結された。私の口座はすべてクリアで、お金は他の私の口座からしか入ってきませんし、Revolutカードでの支払いはすべてイギリスの大企業に対するものです。詐欺だ!」

2021年1月 *出典1

●「Revolutにお金を預けるのはリスクです。私たちはビジネスアカウントとプライベートアカウントを持っていました。ビジネスアカウントは本当に恐ろしいものでした。4週間もアカウントをブロックされ、警告もなく、必要なものを手配するための時間も与えられなかった」

2020年4月 *出典1

↑ビジネス口座の凍結、考えただけで恐ろしいです。。。ビジネスでは個人よりも大きなお金の預金や取引がありますもんね。Revolutのビジネス口座の利用は、あまりおすすめできないです。。。

以上が、口座凍結に関するレビューでした。

でも、まだまだ、これらのレビューを読んで、↓こう思うかもしれません。

「でも、これらトラブルって英語圏の話でしょ。後発でRevolutが使えるようになった日本では、改善されているんじゃないの?」

私もそう思いました(そう願いました)。でも、本当に残念ながら、そうじゃないみたいなんですよね。

↓こちら、日本の人のレビューです。

理由なし口座凍結は日本でも発生している

Revolutの突然の口座凍結は日本でも発生中

残念ながら、日本でもRevolutの突然の理由なし口座凍結は起こっている模様です。

↓こちらは、アップルのアップストアのレビューから。口座凍結となり、おそらくクレカチャージをしていて出金できなかった模様(涙)。

●「20万円近く盗られました。絶対に使ってはいけません。メインカードとして活用していたところ、ある日チャージした金額が反映されず、問い合わせをしたところそのまま口座は停止。カードの使用も出来なくなりました。その後は何を問い合わせても1週間以上無視。ようやく返事が返ってきたと思ったら「口座を閉鎖することを決定したので1ヶ月以内に出金せよ。」との指示。しかし当然ながら国内口座には出金出来ず、カードは止められたままなので、何も出来ない状況が続いています。未反映のチャージ分に対する回答も一切ありません」

2020/10/29 *出典2

↓Twitterでも口座凍結&口座閉鎖になった人のつぶやき(嘆き)がありました。

その他にも、Twitterで「Revolut Ban」や「Revolut 凍結」で検索してみました。すると、日本で多いケースは、ポイント獲得のために「ポイントが付くデビットカードでRevolutにチャージ → ATMで出金して元の銀行口座に再度入金」を繰り返して口座凍結&閉鎖になったケース。これは確信犯ですね(苦笑)。

これはハッキリとRevolutの規約の9条にある禁止行為「当社のサービスを提供する能力を害すると当社が合理的に判断する方法による使用」に当てはまるので、口座閉鎖になっても文句は言えません。

ただ、問題は、こういう自業自得のケースではなく、普通に使っているだけなのに口座凍結や口座閉鎖になることです。

凍結口座の5%が間違いで凍結

Revolutのデータは見つからなかったのですが、チャレンジャーバンクのライバルであるMonzo(日本未進出)も突然の口座凍結が問題になっており、2020年1月The Guardianの記事で、「凍結された口座を調査したら95%のケースで正しい判断を下していた」と答えています。

これって、裏返して言うと、凍結口座の5%は間違っての凍結ということ(汗)。

RevolutはMonzoより苦情が多いとのことなので、間違いはもっと多いかもしれません。

さらに、2021年10月には、↓このように、Revolutのルールで、突然の口座凍結がOKに変更されています。

2021年10月の利用規約変更で突然の口座凍結が可能に(汗)

2021年10月4日からの利用規約で、口座閉鎖または口座停止(=凍結)時には「2ヶ月前に連絡する」の文言が削除されました(涙)。何かの前触れじゃないことを願いたいです。。。

3)第22条(当社によるアカウントの停止又は閉鎖)

<修正前>

当社はまた、他の理由によっても、お客様アカウントの閉鎖又は停止を決定することができます。その場合、当社がそれを実施する少なくとも2カ月前に場合は、当社はRevolutアプリを介してお客様に連絡します。

※日本語が変ですが、そのまま記載しています

<修正後>

当社は、当社の裁量において、停止等の措置が適切であると当社が合理的に判断する場合にも、停止等の措置を決定することができます。その場合、当社はRevolutアプリを介してお客様に連絡します。

出典:Revolutの利用規約

↑現在の利用規約では「2ヶ月前に連絡する」の文言が削除されているので、突然の口座凍結もありえる形になっています。

再度確認。Revolutには、どんな苦情が多いのか?

Revolutにはどんな苦情が多いのか、について再度ここで確認しておきます。

【Revolutで多い苦情】
①突然の理由なし口座凍結
②送金トラブル
③サポート役立たず
⇒詐欺やトラブル、返金要請時の対応期待できず

↑①も②も、起こったときにはサポートに連絡するので、結局③のトラブルに突き当たります。そして、③のサポートで解決に至らないので、さらに炎上するという悪い流れが海外で起きています。

炎上イラスト

日本では、まだ炎上までしていない感じですが、今後、会員が増えるにつれて、トラブルも増えてくるでしょう。

現時点では、Revolutを使うなら、トラブルに遭わないように自衛するしかありません。そして、自衛していても何%かの人は①の口座凍結になる可能性があります。そのため、今のうちから「口座凍結になるかもしれない」と想定して使うことが重要です。

では、どういう対策が必要なのでしょうか?

具体的な対策を考えるために、もう少し具体的なトラブル内容をみておきましょう。①突然の理由なし口座凍結のレビューは上ですでに紹介したので、今度は②送金トラブルと③サポート役立たず、の苦情レビューを見てみましょう。

[レビュー集]②送金トラブル

Revolutの送金トラブル

↓送金が単純に届かないケース(国内振込か海外送金かは不明)。送金失敗が複数回あった、というのが気になります。

●「私は11月9日に送金をした。1週間が経った今日まで、受取人はまだお金を受け取っていません。受取人は銀行に行って尋ねたが、何も届いてなかった。このような遅延は一度だけなら理解もできる。でも、2回3回となって、この銀行が送金に役立たないことがハッキリした。……私は取引を調査するチームを待つように言われた。しかし、連絡もなし、サポートも無し。彼らは面倒を避けようとしているだけ! イライラする!」

2021年11月16日 *出典3

↓こちらも送金失敗。相談しても解決できなかったとのこと。

●「信頼性の低い送金。日本でRevolutを使い始めて約1年半。最初は送金機能に何の問題もなく、満足でしたが、2週間前、送金に失敗。カスタマーサポートは特に不親切でした。アプリのアップデート、パスコードの変更などの解決策を提案されましたが、まったく効果なし。2週間も相談したのに、結局「送金の問題については何もできない」と言われました」

2021/08/13 *出典2

送金失敗に加え、返金もされなかったという最悪のケース。

●私は1年前からプレミアム会員。昨年の8月14日にヨーロッパ内への送金を6,400ユーロで注文。2ヶ月経っても送金先に届かず、Revolutからお金を返してもらえませんでした。そして、その送金の受取人である企業が先週、私に訴訟を起こしてきました。Revolutの説明は……8月14日に”送金済み”。

2020年10月 *出典1

海外送金に関しては、Revolutは、もともとWise(旧Transferwise)と比較して「時間がかかる」という話がありました。実際には、送金に時間がかかるだけではなく、何かが理由で送金に失敗した場合にサポートが機能しておらず困るケースが多いようです。

海外送金は、もともと「送金銀行→中継銀行→受取銀行」という流れがあり、従来の銀行を使っていてもトラブルが起こることがあります。そんなとき、従来の銀行なら、どこでトラブルが生じたかの調査をしてくれるのですが、Revolutだとサポートがダメで、調査も期待できないようです(涙)。

Revolutでの送金は、あまりおすすめできそうにないです。

[レビュー集]③サポートが役立たず

Revolutの役立たないサポート

Revolutのサポートは、基本的に、アプリのチャットで行なわれます。ただ、その「サポートが役立たず」というレビューは多数。では、「どういうトラブルのときにサポートが役立たなかったか」を見てみましょう。

↓こういう6つのケースを見つけました。

●購入商品が偽造品で税関で止められたときも返金してくれず。
●支払い詐欺に気づき、支払いキャンセルを依頼したが対応なし。
●ビジネスで入金履歴が消え、売上が消えた。対応なし。
●アプリ上で購入の現金ギフトが友人に届かず。返金もなし。
●支払いしたはずが消えた。返金もなし。
●不正利用を報告したが却下。使ったこともない通貨の支払いなのに。

くわしく見ていきます。(日本語は基本、Deepl機械翻訳)

↓Revolutのサポートでは、支払いのキャンセルや返金手続きは、ほぼ期待できない様子。

税関のイメージ

●「買い手の保護がありません。インドからの商品の支払いにRevolutを使用。その商品は偽造品として税関で差し止められました。Revolutは「警察の詐欺部門に報告するように」としか言ってくれませんでした。サポートのチャット担当者は全員、返信を何時間も待たせて疲れさせ、あきらめるまで別の同僚に引き継がせるという台本の通りに動きます。もう二度とRevolutを使うことはありません」

2021年12月5日 *出典3

↓こちらも支払いキャンセルをしてもらえなかったケース。サポートがダメダメ(涙)。

●Revolutは顧客を大切にしません。最近、オンラインでの買物時に、支払い詐欺に遭いました。その日のうちにRevolutに連絡し、支払いのキャンセルを依頼。でも、彼らは「支払い完了の表示がまだ出ていない」とだけ言い、何もしてくれませんでした。私は彼らのサービスのために8000ドルを失いました。彼らの魅力的な料金に騙されないでください。長い目で見れば、Revolutを使うと、あなたは節約できた分より多くのものを失うでしょう。私はメタルプランのユーザーです。今、弁護士に相談していて、どうすれば彼らによって引き起こされた損害について訴えられるか見ています。

2021年8月 *出典1

受け取ったはずのお金が消え、取引履歴も消えたケース。サポートは頓珍漢な回答。

●「お金も取引も消えた!Revolutに私のビジネスの支払いがあった。そのお客は彼のRevolutアカウントから私のアカウントに支払った。1ヶ月後、私はアカウントに取引履歴がないことに気づいた。お金がなくなり、取引があったという証拠もない。……私は10年間ビジネスをしており、客が支払いをごまかす手口は大体知っているが、これは顧客の詐欺ではない。私がカスタマーサポートに連絡すると、彼らは私が持っているはずのない取引番号を要求してきた。私のアカウントには取引履歴さえないのに。……」

2021年11月12日 *出典3

↓これはRevolutの中の「お金を友人にプレゼントする機能」を使ったトラブル。Revolut会員同士の取引であるにもかかわらず、解決不能との最終回答。返金もなし(涙)。

Revolutで現金ギフトが届かない

●私はギフトバウチャー(現金のギフト)を購入し、友人に送りましたが、友人はそれを使用することができませんでした。バウチャーコードが存在しないと言われ続けたからです。Revolutは返金もせず、使えるようにもしてくれませんでした。……彼らは文字通り言いました「私のお金は取り戻せない」と。まったくうんざりです。すべての証拠を提出したにもかかわらず、解決せずにもう3日経ちました。Revolutアプリで購入したバウチャーで、Revolutアプリで送信したものなのに。」

2021年10月31日 *出典3

↓買物の支払いの失敗もあるようです。返金されていません。

●「国際的な支払いでひどい目にあった。110米ドルの支払いが消えた。彼らは、その支払が12日以上前に銀行から拒否されたのを知っていながら、お金を返そうとしない。……私は、プレミアム会員なんですけどね。ははは。」

2021年10月22日 *出典3

↓不正利用の申告を拒否された事例(汗)。

不正利用のイメージ

●「ひどいカスタマーサービスと詐欺対応でした。私は2つの不正利用に気づき、すぐにフラグを立てたところ、Revolutはそれを承認。返金フォームを記入したところ、2日後に私の返金請求は無効であると言われ、決定が下された。これはサイバー犯罪であり、私は警察にも報告しました。でもRevolutは、私自身がやったものだと主張。その時私は友人の家にいて、そんなことをするはずはないのに。証明もできます。また、私はその金額を承認したことはなく、取引が行われた通貨での取引を承認したこともありません。Revolutはこれに疑問を抱かないのでしょうか?彼らのカスタマーサービスは全く役に立たないので、金融オンブズマンに苦情を申し入れました。」

2021年9月13日 *出典3

では、以上のようなトラブル事例を踏まえ、どうRevolutを使えばいいのか、という対策を考えたいと思います。

対策

対策イメージ

【Revolutで多い苦情】
①突然の理由なし口座凍結
②送金トラブル
③サポート役立たず
⇒詐欺やトラブル、返金要請時の対応期待できず

↑これらの問題に対して、それぞれ対策を考えてみます。

対策①-1 突然の口座凍結に対して(入金時)

突然の口座凍結に対しては、入金時と支払い時に分けて対策を考えてみます。まず入金時の対策から。

口座にお金を入れすぎない

お金を入れすぎないイメージ

一番の対策は、Revolutの残高を最小限にしておくこと。口座に入れるお金をできるだけ少なくし、凍結・閉鎖されてもダメージを少なくしておくこと。

特に、クレカ入金/プリカ入金のお金は、口座閉鎖された場合、外に移せなくなる可能性があるので要注意です。近日中に使う分だけ入金するようにしましょう。

あと、Revolutでは金や銀など貴金属投資ができます。今後は、暗号通貨投資、株式投資もできる可能性があります。でも、これらの投資分も、口座凍結や口座閉鎖になった場合は、動かせなくなります。

「狙ったタイミングで売るつもりが、口座凍結で売るタイミングを逃した」というレビューも少数ですがありました。Revolutでの投資は、お手軽ですが、そういうリスクがあります。

他人からのお金の受取りは控える

Revolutの突然の口座凍結の理由の一つはマネーロンダリングの疑いです。Revolutはマネーロンダリングを自動検出するプログラムを使っている模様。では、どんな取引がマネーロンダリングの疑いを持たれるのでしょうか?これは2015年に少し話題になった楽天銀行のケースが参考になります。

特に疑われがちな取引は、↓この3つ。

【疑われる取引の例】
●急な大金の入金
●今まで受け取ったことがないところからの入金
●不特定多数からの入金

3つめのことを考慮すると、不特定多数の人に何かを販売するようなビジネスでRevolutを受け取り口座にすることは避けたほうがいいかもしれません。口座凍結リスクが高いからです。

ちなみに、Revolutの口座凍結は、ビジネスアカウントだから大目に見てくれることは無い感じです。例えば、上で紹介したスイスの記事では、Revolutが2020年2月にフランス政府に近い有力企業のビジネスアカウントを6週間停止し激怒させたと書いてあります。どうもアルゴリズムで自動的に条件を満たした口座を凍結させていて、特別な選別はしていないようです。

金融機関から疑われる例のもっと詳しいものは、↓こちらの金融庁のサイトが参考になります。

対策①-2 突然の口座凍結に対して(支払い時)

次にRevolutでの支払い時や出金時の注意です。ここで重要なのは、規約違反や禁止行為を疑われることを避けるということですね。

ポイント獲得のためだけに利用するのは規約違反

ポイント好きのイメージ

上でも少し書きましたが、日本で多かったのが、この規約違反による口座凍結です。「デビットカードでRevolutに入金 → ATMで引き出し(or プリペイドカードに入金し)、元の銀行口座に戻す」というのを繰り返し、ポイントを稼ぐというものですね。

Revolutの利用規約9条の禁止行為にあたるので、口座凍結されます。

「カード現金化」を誤解させるような支払い/出金は避ける

カード現金化の禁止イメージ

Revolutは、利用規約で「カード現金化」も禁止しています。利用規約によると「カード現金化」とは、↓この3つを指すようです。

Revolutが言う「カード現金化」とは、
クレジットカード/プリペイドカードでチャージした残高を、
1. ATMから引き出すこと
2. 銀行口座に移すこと
3. 他のRevolutユーザーの口座に移すこと、です。

↑これらは、基本的にRevolut側でできないように制御されていますが、それを知らずに繰り返しやろうとすると不正利用を疑われて口座凍結の可能性があるので注意。

クレジットカードだけではなく、プリペイドカードからのチャージ残高も現金化禁止なので注意してください。デビットカードからの入金なら問題なしです。

↓こういうことです。

Revolutは入金方法で使い道が分かれる
●クレカ/プリカで入金した残高 ⇒ 買物だけに使える
●デビットカードで入金した残高 ⇒ 買物/ATM引き出し/送金 OK

デビットカードでチャージした残高なら、自由にATM引き出しや送金が可能です。

「禁止行為」と誤解させるような支払いは避ける

Revolutは、禁止行為を行った疑いがある場合、口座を凍結します。

Revolutは、↓これらを禁止行為としています。

【Revolutの禁止行為】
(1) 1人が複数のRevolut口座を持つこと
(2) 1つのRevolut口座を複数人で利用すること
(3) 1つの口座でもらえる3枚のカードを悪用すること

↑「こんなこと、やるわけねーよ」という人も、注意が必要です。なぜなら、これらをやっていなくても、疑われるだけで口座凍結になるからです。

Revolutは1人で2口座開設禁止。1口座を2スマホ利用も禁止

(1)は文字通り。複数口座を持つことは禁止されています。1つのスマホで2人以上の口座を操作するのも避けるべきです。

(2)の複数人利用に関しては、具体的に言うと、
・カードの貸し借りはダメ
・複数のスマホで1口座を使い回すのもダメ
ということです。

これらの行為はスマホで検知され、口座凍結になります。Revolutアプリは位置情報を取るので、カード利用場所とスマホの位置情報のズレで検知されることが多いようです。

Revolutの3枚のカード 解説付き

(3)の3枚のカードの悪用について。Revolutは1つのアカウントで、通常カード、バーチャルカード、ワンタイムバーチャルカードという3枚のカードを持つことができます。これら3枚のカード番号が違うことの悪用が禁止行為です。

例えば、本来1人1回しか使えない初回無料サービスの複数回利用。その他では、限定販売で1人1回しか購入できないものを、その複数のRevolutカードで購入することなどが禁止行為にあたります。

対策②送金トラブルに対して

送金はおすすめしないイメージ

送金は、基本しないに限ります。

Revolutの送金は、国内送金と海外送金がありますが、ともに時間がかかり、トラブルも多いからです。

上でも書きましたが、特に、海外送金は、「送金銀行→中継銀行→受取銀行」という2段階以上の流れになるのでトラブルが起こりやすく、原因究明も複雑になります。

サポートが役立たないRevolutの場合は、問題発生時に解決が期待できません。

対策③役立たないサポートに対して

サポートが役立たない前提でRevolutを使う

サポートが役立たないことに関しては、「サポートは期待できないことを前提にRevolutを使う」ことが、基本的な対策になります。

これは、有料会員である、メタル会員、プレミアム会員も同じ。優先サポートが受けられるはずの有料会員ですが、結局、サポートがあまり期待できないのは同じです。

サポートが受けられない前提だと、↓これらトラブル時に解決ができません。

●詐欺
●取引トラブル
●返金要請時

なので、支払い時には、↓これらでRevolutを使ってはいけません。

【Revolutで避けるべき支払い】
信用できるかどうか微妙な相手への支払い
返品の可能性がある商品の支払い

↑これらは避けましょう。できるだけ大手の信用のある販売店で、返品しない商品の支払いにだけRevolutを使うべきです。

その他の安全策も書いておきます。

安全策1:Paypalを通してRevolut支払い

ペイパルのロゴ

支払い時、クレジットカード払い以外にPaypal支払いが選択肢にあれば、Paypal支払いを選びましょう。Paypalを間に通せば、トラブルが発生した場合でも、Paypalで支払いを止めることができますし、返金要請をPaypalに依頼することもできるからです。

Paypalは支払い用のクレジットカードを登録でき、もちろん、Revolutカードも登録できます。

RevolutをPaypalに登録して使うイメージ

一つ、Paypalを通してのRevolut払いで重要な注意点があります。それは「外貨建て支払いをするときは、必ずPaypalでは現地通貨で支払いを選択する」こと。そうすればPaypalの高い両替手数料がかかることなく、Revolutの安い両替手数料で支払いができます。

「日本円で支払い」のほうを選んでしまうと、Paypalの高い両替手数料が加算されてしまうので注意してください。

安全策2:できるだけワンタイムバーチャルカードで支払い

Revolutのワンタイムバーチャルカードは安全

支払い以外で怖いのは、「第三者によるカードの不正利用」です。この不正利用は、基本的にカード情報を盗まれて行われます。なので、一番の防止策は、カード情報を盗まれないこと。

「カード情報を盗まれないこと」に関しては、Revolutのワンタイムバーチャルカードが一番安全です。なぜならRevolutのワンタイムバーチャルカードは、一度利用すると、そのカード番号が使えなくなり、新しいカード番号が発行される方式だからです。これなら、カード情報が盗まれて悪用されることはありません。

ネット通販では、できるだけRevolutのワンタイムバーチャルカードを使うようにしましょう。

ただし、これは、あくまで、「第三者によるカードの不正利用」への防止策です。返品が必要になったりしたときの「トラブル時にRevolutのサポートが役立たない」ことの対策にはならないことは覚えておいてください。

まとめ

Revolutは、海外のサービスであり、その海外のサービスの中でも、テクノロジーで人件費等を徹底的に削減して成り立っているフィンテックです。丁寧なサポートが付いた日本のサービスとは全く違うので注意が必要ということを覚えておきましょう。

最後に、もう一度、この記事の結論を書いておきます。

結論
Revolutは、お得だが、デメリット部分に注意して使うべき。特に、↓下記3点に注意が必要。

【Revolutの注意点】
Revolutの突然の理由なし口座凍結 Revolutの送金トラブル Revolutの役立たないサポート

①突然の理由なし口座凍結(アカウントロック)
②送金トラブル多め
③サポートが役立たず

Revolutでは、突然、口座内のお金が使えなくなったり、サポートに相談しても解決できないことが起こります。それらトラブルを前提に、対策を立てて使うことが大切です。

一方、Revolutがお得であることは間違いありません。外貨建ての支払いでは抜群にお得ですし、ポイントを貯めるのにも重宝します。なので、ぜひとも安全な使い方を覚えて、万が一のトラブル時にも被害が大きくならないように気をつけて使いたいですね。

お得であることは間違いないのですが、安全な方法を選び、万が一のトラブルでも被害が大きくならないように気をつけて使いましょう。

Revolutのお得さについては、↓こちらの記事で解説しています。ぜひ読んでみてください。

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