フィジードルの安い外貨両替方法比較2019。おすすめはクレカATM引き出し

フィジードル安い外貨両替方法比較

留学や海外旅行でフィジーに行く場合、フィジードルはどこで外貨両替するのがお得なのでしょうか?

フィジーに長期滞在している読者さんのご協力で、フィジーでの、クレジットカードATM引き出し(=海外キャッシング)がお得であることがわかってきたので、ここにまとめておきます。

フィジードル(FJD)両替の場所別比較。圧倒的に現地ATMの勝ち

フィジードルの外貨両替はクレジットカードでのATM引き出し(海外キャッシング)がお得

比較してみると、圧倒的に現地ATMがお得でした。↓それぞれ、見てみましょう。

日本での両替は約20%の上乗せ

フィジードルは、マイナーな通貨なので、日本で外貨両替をしようとすると、かなりの手数料を取られます(約2割の上乗せ)。日本での両替はおすすめできません。

日本でフィジードル両替の手数料率
●成田空港 GPA両替所 17.95%
●関空直営両替所 18.15%
●トラベレックス 20.28%
(↑2019年1月6日の値で計算)

●成田空港 GPA両替所 18.95%
●関空直営両替所 19.15%
●トラベレックス 19.95%
(↑2019年1月15日の値で計算)

フィジー現地の銀行の現金両替は約15%の上乗せ

ネットから現地の銀行の両替レートを拾ってくると、↓こんな感じでした。15%の上乗せなので結構、高いですね。空港での両替だと、これより、もっと高いと思われます。

フィジー現地の銀行の手数料率
Bank South Pacific(BSP)現金レート 15.52%
(2019年1月6日の値で計算)

Bank South Pacific(BSP)現金レート 15.43%
(2019年1月15日の値で計算)

フィジー現地の両替所での両替は約10%の上乗せ

銀行は上乗せが大きいことがわかったので、次は、フィジー現地の両替所の両替レートを見てみましょう。↓こんな感じ(現地在住の方に教えてもらいました)。

フィジー現地の両替所の手数料率
●フィジー現地の両替所 10.16%
(2019年1月15日の値で計算)

10%の上乗せ。現地両替所も高いですね〜(涙)。

フィジー現地ATMで引き出し(海外キャッシング)は上乗せ約2%〜3.4%だけ

で、いよいよ、現地ATMでの引き出し(=海外キャッシング)。お得なセディナカードで引き出すと、繰上返済をすれば、上乗せ率は約2%で済みます。

↓フィジーで海外キャッシングした明細(セディナ)

海外キャッシング詳細
●900フィジードルを引き出し(2018年10月27日)
●カードの請求額は48,446円。(うち利息729円)
●48,446円÷900≒53.83
●その日の中間レートは52.065円。(26日値と28日値の平均)
⇒上乗せ3.39%

さらに、↑これを、引き出しして3日後に繰り上げ返済すると、利息が70円まで減ります。↓こちら。

3日後に繰り上げ返済した場合
●3日後の総請求額は47,787円(うち利息70円)。ペイジーで手数料ナシで返済
●47,787円÷900≒53.1円
上乗せ1.98%

フィジードル外貨両替でクレジットカードでのATM引き出しがオススメな理由

フィジードル外貨両替で、クレジットカードでの現地ATM引き出しがお得な理由は、手数料が安いからです。

では、なぜ、そんなに手数料が安くなるのでしょうか。解説します。

銀行のデビットカードやマネパカード、キャッシュパスポートなどの海外用プリペイドカードだと損になる

クレジットカード・デビットカード・海外プリペイドカード手数料比較

海外ATMでの現地通貨引き出しは、最近では、銀行のデビットカードやマネパカード、キャッシュパスポートなどの海外用プリペイドカードでも可能です。

最近は、VISAやmasterやJCBなどの「国際ブランド」が付いているVISAデビットカードやプリペイドカードが増えていますよね。あれらなら、海外ATMで現地通貨を引き出すことができます。

でも、デビットカードやプリペイドカードはお得ではないんです。

なぜなら、銀行デビットカードや海外用プリペイドカードを海外ATMで使うと、手数料として、

手数料(デビット・プリペイド)
①国際ブランドのレート上乗せ(約1.7%)
②海外利用事務手数料 3〜5%
③海外ATMオーナー手数料 15フィジードル(≒約800円)

が取られてしまいます。

一方、クレジットカードなら、

手数料(クレカ)
①は同じ。
②は利息として取られるが、繰り上げ返済で約0.2%に節約可能。
③はクレカでは取られない。

というように、クレジットカードは②と③の手数料で、はるかに安くできるのです。

①、②、③の手数料について、フィジードルの事情と合わせて見てみましょう。

①国際ブランドのレート上乗せ(約1.7%)

国際ブランド(Mastercard)の為替レート上乗せ

VISAやMastercard、JCBなど、カードを海外でも使えるようにしてくれる、これらの会社を「国際ブランド」と呼びます。

その国際ブランドは、海外ATMを使ったときに仲介の役目をしてくれるのですが、それぞれ独自の両替レートを持っています。

そのレートは、ニュースなどで出てくる「中間レート」に少しずつ上乗せして決められます。そして、その上乗せ率は、通貨によって違います。

ドルやユーロなどメジャー通貨だと約0.1%などと低いのですが、フィジードルだと約1.7%でした(2019年1月の値)。

②利息を約0.2%にする=繰り上げ返済

繰り上げて支払うことで利息を止めるのが繰上返済

クレジットカードでのキャッシングは借金です。その利息は、大体のカードで年18%。これを単純に365日で割ります。

18%÷365日≒0.05%

これが一日分の利息です。つまり、10万円の外貨を海外ATMで引き出したときの利息は、1日ごとに50円ずつの利息が付いていくわけです。

翌日返済:10万50円
2日後返済:10万100円
3日後返済:10万150円
4日後返済:10万200円
10日後返済:10万500円
30日後返済:10万1500円

というわけです。

↑こんな感じで増えていく返済額を、早めに返済してしまうのが繰り上げ返済。

海外ATMの場合は、大体、利用から3日後くらいにデータが日本のカード会社に届くので、最短が3日後返済くらいになります。(ちなみに、アコムのカードだと即日返済も可能=利息ゼロ返済可能。参考記事:アコムACマスターカード繰り上げ返済の方法と注意点)

セディナ、アコム、エポス、セゾンカードなどでは、その繰り上げ返済がネットから振込手数料無料で行うことができます。くわしくはこちらの記事で。⇒参考記事:海外キャッシングで利息を減らす方法(繰り上げ返済)

③海外ATMオーナー手数料15フィジードルはクレカなら取られない

フィジーのATMのレシート

↑フィジーのATMのレシートの表記。「Access fee:FJD15.00」と書いてあるのが、海外ATM手数料です。

レシートにも、ATMの画面にも、「Access fee:FJD15.00が取られます」と出るのですが、これはクレジットカードの場合は取られません。

なぜなら、クレジットカードでのキャッシングは借金であり、借金には、「利息以外の手数料は、所定のATM手数料*以外、取ってはダメ」という日本のルールがあるから。

だからクレジットカードは得なんです。

*「所定のATM手数料」というのは、「1万円未満110円(税込)、1万円以上220円(税込)」。これはカード会社によって取る取らないが分かれる。詳しくはこちらの記事で。⇒海外ATM手数料が無料のカード有料のカード一覧

一方、上でも書きましたが、銀行のデビットカードや海外用プリペイドカードだと、借金扱いではないので、この海外ATMオーナー手数料15フィジードル(≒約800円)がガッチリ取られるので、ご注意ください。

海外ATMオーナー手数料が取られていない確認は自分でやる必要あり

何人かの方から質問をいただいたので、書いておきます。

海外ATMオーナー手数料は、ATM画面やレシートに表示されるので、取られていると勘違いしている人は多いです。

取られていない確認をするためには、自分で明細を見て確認する必要があります。取られていると勘違いしている人は、確認していないから勘違いしたままなのです。

確認方法は、↓こんな感じ。

①明細を見る。

↑900フィジードルを引き出しして、元金47,717円、利息729円、請求合計が48,446円であることを確認。

②海外ATMオーナー手数料が日本円でいくらくらいか計算する。
フィジーATMのレシート
↑レシートで「15フィジードル」だったので、その日のレート約53円をかけると、15×53=795円

③請求合計の内訳に795円が含まれているかどうか確認。
今回は明細を見て、請求合計48,446円に795円が含まれていないことは明白なので、これでOKですね。

フィジーのおすすめATM(ATMの選び方)

フィジー現地在住の視点で「どこのATMが安全か?」を聞いてみたので、まとめておきます。(あくまで「いち意見」として参考にしてください)

↑比較的安全なデナラウ地区

フィジーの安全なATM
①リゾートホテル内(デナラウ地区)にあるATM 
②大型レストラン内にあるATM
③銀行の建物の外にあるATM
④見通しの良い場所にあり、多くの人が使っているATM

①「リゾートホテル内(デナラウ地区)にあるATM」が安全な理由は、フィジーのリゾートホテル(デナラウ地区)は埋立地になっており、そのエリアまるごとリゾートなので治安が良いから。その地区には、主に、リゾート客か、そこで働いている人がしかいないので、雰囲気も安全。

②「大型レストラン内にあるATM」が安全な理由は、ATM周辺に常に人目があるので犯罪が難しいから。ナンディ地区の場合、大型レストランと言えばバーガーキングになります。↓下のATM写真もバーガーキングのATM。現地の日本人(女性)も、ここでお金を下ろしているとのこと。(googleマップの店内写真に、奥のほうに青いATMが写っています)

③「銀行の建物の外にあるATM」をおすすめする理由は、フィジーがそこまで治安が悪くないことと、フィジー人は銀行外のATMで下ろすことが多く、夕方の仕事終わりにATMの列が出来ることから、総合的に見て安全と思われることが理由。ただ、銀行の外には警備員はいないので、もし銀行内にATMがあれば銀行内ATMがおすすめ。②と①を比較すると、①のほうが安全。

④「見通しの良い場所にあり、多くの人が使っているATM」は、フィジーに慣れてきた人限定。普段多くの人が利用していればスキミングの可能性は低いですし、見通しの良い場所のATMであれば襲われても対処がしやすい、という理由から。

フィジーATMの使い方のコツ。引き出し条件など

フィジーのANZ銀行ATM
フィジーのバーガーキング内にあるANZ銀行ATM
ATMの1日の引き出し上限
●ANZ:900フィジードル
●WESTPAC:900フィジードル
●BSP:1000フィジードル
(2019年1月時点)

豆知識ですが、ATMで「900フィジードル」と金額指定した場合、100フィジードル(=一番大きい札)が9枚で出てくるわけではありません。

フィジーではATMから、お札はランダムに出てくる

100ドル札、50ドル札、20ドル札、10ドル札が、そのときどきで混ざって出てきます。(100フィジードル以上は、あまり下ろされないから?)

なので、大きい額を引き出すときは、驚かないようにしてくださいね。

まとめ

フィジー滞在でも、フィジードルのお得な外貨両替方法として、クレジットカードによる現地ATM引き出し(=海外キャッシング)が有効なことがわかりました。

フィジーの現地ATMオーナー手数料は「15フィジードル」と高いので、ATMは損と思いがちですが、クレジットカードではそれが取られません。

ぜひ、繰り上げ返済での利息減らしと組み合わせながら、お得な外貨両替方法としてご活用ください!

外貨両替におすすめなクレジットカードは、こちらです⇒国際キャッシュカード外貨両替比較ランキング

育休移住.com
↑今回のATM調査にご協力くださった、フィジー長期滞在中のShindyさんのブログ。渡航準備情報&フィジー現地情報が充実していて、おすすめです。Shindyさんも、約8ヶ月のフィジー滞在でのお金は、「セディナカードの海外キャッシングばかりです」とのこと。(⇒セディナの海外キャッシングの解説記事はこちら)