2019年 台湾ドル外貨両替方法17比較。ATM引出しの注意点とコツ

台湾ドルおすすめ外貨両替方法まとめ

お得な台湾ドルの外貨両替方法のまとめ記事です。17の両替手段を比較しました。

特に、現地ATM引き出し(=海外キャッシング)。これを勘違いして安易にオススメしているサイトが多いのですが、普通に海外キャッシングをしただけだったら、実はぜんぜんお得じゃありません。

そのへんの注意点を含めて、このページで解説したいと思います。

※現地ATM調査は、2015年、2017年、2018年、2019年に、それぞれ4枚以上のカードを実際に使い、調査しました。

目次

まず結論。台湾ドルお得な外貨両替ランキング

まず結論から。台湾ドルの外貨両替方法をお得な順に並べると、↓こうなりました。

※例 手数料率1% = 1万円の両替で100円の手数料。手数料率は少ないほどお得になります。

台湾ドル外貨両替方法お得さランキング


アコムACマスターカードで海外キャッシング(=現地ATM引き出し)&ペイジー繰り上げ返済 【総手数料 約0%】


セディナカードで海外キャッシング&ペイジー繰り上げ返済 【総手数料 0%〜0.03%】


エポスカードで海外キャッシングし&ペイジー繰り上げ返済(ただし5000台湾ドル以上の引き出し限定) 【総手数料 0.4%〜1.3%】

↑これら3つのくわしい解説はこちら

4位以下は、↓こうなりました。※リンクはそれぞれこの記事の中の解説に飛びます。

海外カード払いでお得なカードでカード払い 【総手数料 約1%】
●ジャックスカードで海外キャッシング&繰上返済なし 【総手数料 約1.5%】
●普通のカードでカード払い 【総手数料 約2%】
台湾の現地のレートが良い銀行を調べて両替 【総手数料 約2%】
●ATM手数料なしクレカで海外キャッシング&繰上返済なし 【総手数料 約2.5%】
●ATM手数料なし国際デビットカード、国際キャッシュカード、国際プリペイドカードで現地ATM引出し 【総手数料 約2.5%〜5%】
台北桃園空港内の銀行で両替 【総手数料3%〜4%】
外貨宅配(外貨両替ドルユーロ) 【総手数料 約4%】
●外貨宅配(インターバンク) 【総手数料 約8%】
台湾のホテルで両替 【総手数料10%以上】
日本の空港の銀行/両替所で両替 【総手数料10%以上】
●外貨宅配(GPA) 【総手数料 約12%】
●外貨宅配(ゆうちょ) 【総手数料 約16%】
LINE Pay外貨両替 【総手数料 約15%】

基準としては、「総手数料率1%以下なら得、2%以上の両替手段は損」と言えますね。

※例 手数料率1% = 1万円の両替で100円の手数料。手数料率は少ないほどお得になります。

ちなみに、1位と最下位では、3万円分の両替で約4800円の差になります。

手数料率は「その日、その時間の中間レートから何%上乗せされているか」を調査

違う日付・時間のレートを比較するために、Yahooなどのニュースサイトの中間レートの値を取り、「中間レートから何%上乗せされているか」を調べて比較しました。

中間レートとは、売値と買値の中間のレートです。

外貨レート調査アプリ「カレンシープラス」

中間レートは、旅行中はスマホのアプリで調べるとラクです。私は最近は「Currency+」というアプリで調べています。

[コツ]必ずその時点の中間レートを確認してから外貨両替すべき

為替レートを確認後、ATMで海外キャッシングしましょう

外貨両替するときは、必ずその日の中間レートを確認してから外貨両替するようにしましょう。

「両替所で騙されて損した」みたいな話はよく聞くと思います。ですが、最近、両替所だけではなく、ATMでも意味不明な高いレートでお金を出してくるATMがあります。(今のところ台湾では、そのようなATMは見つけられていないのですが、最近、世界中で徐々に増えている感じがします)

でも、安心してください。そういうATMは必ず画面にレートを表示します。

なので、ATMで下ろすにせよ、両替所で外貨両替するにせよ、必ずその時点の中間レートを確認してから外貨両替することをおすすめします。

★おすすめの台湾ドル両替方法

台湾ドルの一番お得な両替方法はアコムACマスターカードでのATM引き出し

台湾では、レートがお得な銀行/両替所が無いことと、カード払いが使えない店が多いことから、現地ATM引き出し(=海外キャッシング)を使いこなすことがコツです。

ただし、どのカードでも海外キャッシングがお得なわけではありません。

台湾旅行で一番おすすめの両替スタイルは、1番お得なアコムACマスターカードを準備し、空港や街で、必要なときに必要なだけATM引き出しすること。(台湾でのATM引き出し調査結果はこちら)

海外の特に観光地では、盗難の恐れがあるので、余分な現金は持たないほうが安全です。なので、↑このスタイルをおすすめします。

アコムACマスターカードなら、レートもカードの中で一番良いことが多く、しかも、ATM引き出し直後にスマホから繰り上げ返済できるので【手数料ゼロ】で両替が可能です。(日本時間のその日のうちに返済すれば利息ゼロです)

台湾のATMは24時間利用可能で、空港にも街中にもあります。探すときは、Googleマップ上で「ATM」で検索できます。

普通のカードで現地ATM引出しは【2.5%以上損】

アコムかセディナのカードを持っていない場合、ATM引き出しして繰り上げ返済せず、月々の銀行引き落としで返済する形だと【手数料率2.5%】となり、あまり得ではありません。(台湾でのATM引き出し調査結果はこちら)

さらに、海外ATM手数料を取るカードだと、もっと手数料率は悪くなりますし(参考:海外ATM手数料を取るカード一覧)、クレカ以外のデビットカードやプリペイドカードの場合は、海外ATMオーナー手数料を取られるので損です。

現金両替派は台湾では【2%以上損】する

「現地ATMを使いたくない」という現金両替派の人の場合、一番お得な両替手段は、現地の銀行での両替です。現地の銀行での両替は、一番レートが良くても、【手数料率2%】とイマイチ。

また、街の銀行支店だと外貨両替を断られることもあるので、それも覚え得ておきましょう。

日本で台湾ドルを受け取りたい人は【4%の損】

「どうしても日本で台湾ドルを受け取っておきたい」という人もいるでしょう。そういう人は、外貨宅配の外貨両替ドルユーロさんがおすすめ。台湾ドルの外貨宅配サービスでは、一番お得な【手数料率4%】だからです。

台湾ドルのお得な両替方法の結論は、以上です。

では、いろいろな両替方法の解説の前に、台湾ドル両替の基礎知識を紹介しておきます。

台湾ドル両替はいくら必要か

では、台湾旅行で、台湾ドルはいくらくらい必要か、を考えてみましょう。

台湾ドルレートは大体「1台湾ドル≒3.5円」

2020年7月16日の台湾ドルの過去15年間のレート変化のチャート
1台湾ドル=3.63円(2020年7月16日)

台湾ドルのレートは、Google検索で「1台湾ドル 円」と検索すると出てきます。過去のレートも見れます。

台湾ドルのレートは、2017年から大体「1台湾ドル=3.5円」くらいです。2020年は4月からジワジワ上昇し、7月16日は、↑このように3.63円になっています。

台湾ドルを日本円で考えるときの計算方法
買い物のときに、台湾ドル価格を日本円に換算にするには、表示価格の「4倍弱」だとか「3倍と4倍の間」と考えて計算すると、計算しやすいです。

参考:台湾の物価

●空港から市内へのバス 125台湾ドル
●空港から台北駅へのMRT(地下鉄) 150台湾ドル
●タクシー初乗り(〜1.25km) 70台湾ドル
●MRT(地下鉄)初乗り 20台湾ドル
●タピオカミルクティーMサイズ 50〜70台湾ドル
●ミネラルウォーター 15〜30台湾ドル
●紅茶/コーヒー 35〜180台湾ドル
●ビール 35台湾ドル
●屋台の食事(1皿) 50〜70台湾ドル
●大衆食堂の定食 80〜100台湾ドル
●レストラン(1人分) 400〜500台湾ドル
●足裏マッサージ30分 500台湾ドル〜
●ホテルは日本と同じくらいの価格

1日に必要な台湾ドルは約JPY8,000(ホテル代含まず)

1日に必要な台湾ドルは、日本円で約8,000円分くらいです。

朝食 100
昼食 100
夕食 500
マッサージ 1000
飲物/カフェ 600
合計2300TWD
 =約8000円

↑これはあくまで最低限の値なので、各自でアレンジしてくださいね。

台湾のお札(紙幣)は200元札、2000元札は不人気

台湾ドル1000元札と100元札
↑持つなら100元札を多めに

台湾のお札は、↓この5種類。

2,000元 (約7,000円) ←不人気
1,000元 (約3,500円)
500元 (約1,750円)
200元 (約700円) ←不人気
100元 (約350円)

台湾ドル、TWD、元、圓は、全て同じ意味です。ニュー台湾ドル、NT$、
新臺幣、と呼ばれることもあります。

ATMで出てくるお札は、100元札か1000元札が多いです。200元、2000元札は、日本の2000円札と同じで、対応ATMも少なく、不人気です。

あと、食べ物の物価の安さから、1000元以下の支払いが多くなるので、両替時は、100元札を多めに準備しておくのがコツ。

では、ここからは、それぞれの両替手段について、お得な順に、くわしく解説していきます。

【手数料0%】★台湾のATMでの海外キャッシング

台湾の銀行ATM

では、まず最初の両替手段として、最もお得な、台湾ATMでの海外キャッシングを詳しく解説します。

5回の台湾調査を行い、毎回4枚以上のカードで引き出しを行いました。

手数料率は、利息やATM手数料など全て含めた「総手数料率」で算出。総手数料率が小さいほうがお得なカードという意味です。

↓これらを見ると、アコムとセディナが圧倒的にお得なことがわかると思います。

台湾ATMでかかる手数料率

2019年07月02日@兆豊銀行ATM(桃園空港T2)
100台湾ドル引出し
●アコムACマスター(繰) -0.81%
●セディナJiyu!da!JCB(繰) 0.05%
●セディナJiyu!da!マスター(繰) 0.34%
●エポスカードVISA(繰) 31.3%

2019年07月02日@聯邦銀行ATM(桃園空港T2)
100台湾ドル引出し
●アコムACマスター(繰) -0.81%

2019年04月04日@国泰世華銀行ATM
100台湾ドル引出し
●アコムACマスター(繰) -0.15%
●セディナJiyu!da!マスター(繰) 0.27%
●リクルートカードJCB 2.61%
●エポスカードVISA(繰) 30%
●セゾンカードVISA 32.8%

2019年04月04日@中国信託銀行ATM
100台湾ドル引出し
●アコムACマスター(繰) -0.15%

2019年04月03日@国泰世華銀行ATM
1000台湾ドル引出し
●アコムACマスター(繰) -0.41%

2019年04月03日@彰化銀行ATM
1000台湾ドル引出し
●アコムACマスター(繰) -0.41%
●セディナJiyu!da!マスター(繰) -0.25%
●JAL CLUB-AゴールドVISA 1.88%
●リクルートJCB 2.49%

2018年06月18日@台湾銀行ATM(桃園空港)
100台湾ドル引出し
●セディナmaster(繰) 0.03%
●ジャックス横浜カードJCB 1.5%
●エポスカードVISA(繰) 30.7%
●セゾンカードVISA(繰) 31.4%

2017年10月19日@台湾銀行ATM(桃園空港)
1000台湾ドル引出し
●セディナmaster(繰) 0.03%
●楽天カードJCB 3.58%
●エポスカードVISA 3.69%
●三井住友カードVISA 5.46%

2015年04月20日@台湾銀行ATM(桃園空港)
1000台湾ドル引出し
●セディナJiyu!da!マスター(繰) -0.32%
●ジャックス漢方スタイルVISA 1.53%
●ジャックス横浜カードJCB 1.74%
●リクルートカードVISA 2.70%
●スルガ銀行VISAデビット 8.83%

※(繰)マークは、繰り上げ返済したもの。繰上返済は、ペイジー払いで振込手数料無料で返済が可能な、アコム、セディナ、エポス、セゾンの4つのカードでのみ行った。他のカードは、繰り上げ返済に電話代&振込手数料がかかるので行わず。

台湾ATM引き出し(=海外キャッシング)の結論

台湾ATM引き出し(=海外キャッシング)の結論としては、↓こうです。

台湾ATM引き出し(=海外キャッシング)の結論
台湾ではアコムかセディナで繰り上げ返済するのが最もお得【手数料ほぼゼロ】
●台湾ではアコムよりセディナが得で便利
●繰り上げ返済ナシの場合は、利息が他のカードより少なくなるジャックスカードが良い【手数料1.5%】
●一般的なカードでATM引き出しし、繰上返済ナシで毎月の銀行引き落としまで放置の場合は、約【手数料率2.5%】になり、お得とは言えない。

アコムとセディナどちらが良いか?⇒アコム

海外キャッシングでお得な、アコムACマスターカードとセディナカードですが、どちらが良いか、というと台湾ではアコムの圧勝です。理由は、↓こちら。

台湾でセディナよりアコムをオススメする理由
●同じMastercardでも、セディナよりアコムのレートのほうが良い
●ATM引き出し直後に、繰り上げ返済ができる
●台湾ではセディナの公式サイトが規制で開けない。セディナアプリもダメ。→VPNを使わないと台湾から繰上げ返済ができない。

他の国ではアコムとセディナ2枚の差がほぼないこともあるのですが、台湾に関しては、アコムがおすすめです。

↓参考記事

セディナより得!!アコムACマスターカード海外キャッシング(ATM引出し)のコツ。為替レート/返済方法など

台湾ATMで海外キャッシングの手数料

台湾で現地ATM引き出し(=海外キャッシング)の時の手数料は、4つです。

海外キャッシングの手数料
①VISA/Master/JCBなど国際ブランドの両替レート上乗せ(=両替手数料)
②カード会社が取る海外ATM手数料
③銀行などATMの持ち主が取るATMオーナー手数料
④クレカなら利息、デビットカードなら海外事務手数料

↓それぞれ見ていきましょう。

①両替手数料は台湾ではJCBが悪く、VISA/Masterが良い

まず、VISA/Master/JCBなど国際ブランドの両替レート上乗せ、つまり、両替手数料ですが、これは、国際ブランド(VISA/master/JCB/Amex)ごとに違います。

通貨ごとにどれがお得かは違うのですが、台湾ドルでは、VISAとmasterが約0.2%、JCBが少し悪く、約0.5%の上乗せです。アメックスは非公開でわかりませんが、あまりよくない感じです。

②海外ATM手数料を取るカードは損(エポス/楽天/セゾンなど)

エポスカード海外ATM手数料
↑エポス公式サイトより

ATM手数料を取るカードは損です。上の調査の中では、エポスカード、楽天カード、三井住友カード、セゾンカード、スルガ銀行VISAデビットですね。

取られるATM手数料は、引き出し額により変わり、
●1万円以下なら100円(税抜)
●1万円超なら200円(税抜)
です。

ATM手数料を取る会社と、取らない会社でサービスは同じ。それなのに、毎回、100円や200円を取られるのは痛いです。特に、海外では大金を持ち歩くのは危険なので、ATMから少しずつ引き出したいんですが、そうすると手数料がかさみます。

台湾では、100台湾ドル単位でも、ATM引き出し可能なのですが、例えば、約1000円の引き出しに100円の手数料がかかったら(=上乗せ10%)、ちょっと嫌ですよね。

ATM手数料を取る取らないは、カード会社によって決まっています。ATM手数料を取らないカードを選ぶことがまず第一のポイントです。参考記事⇒海外ATM手数料が無料のカード、有料のカード一覧

③ATM設置者手数料(ATMオーナー手数料)は、日本のクレカは請求されない

台湾信託銀行ATMのATMオーナー手数料の表示
↑中国信託銀行ATMの手数料提示画面

現地の銀行などが取る、ATM設置者手数料(ATMオーナー手数料)ですが、日本のクレジットカードの場合は取られません。クレカでのキャッシングは「借金」扱いで、「借金では決められた利息以外は取ってはダメ」というルールがあるからです。

デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカード(マネパカードなど)の場合は、ATMオーナー手数料は、取られます。

台湾のATMでATMオーナー手数料を請求するATMは、今のところ少ないです。唯一、セブンイレブンの中にあった中国信託銀行ATMだけ。(額は100台湾ドル)

私はアコムのクレジットカードでATM引き出しをしてみましたが、この中国信託銀行ATMでも、いつもどおり、アコムからの請求はありませんでした。

↑上の写真のように、ATM画面やレシートに表示されるのですが、クレカなら実際には請求されないので、安心してくださいね。

④クレカの海外キャッシング利息は繰り上げ返済で節約可能

海外キャッシングの場合、利息は毎日増えていく

④つめの手数料、クレカの利息について。

クレカでの海外ATM引き出し(=海外キャッシング)は、「借金」扱いなので、1日1日利息が増えていきます。でも、少し考え方を変えると、これはメリットになります。なぜなら「早めに返済すれば利息(=手数料)を少なくできるから」です。

そして、その早めの返済のことを「繰り上げ返済」と呼びます。

繰り上げて支払うことで利息を止めるのが繰上返済

繰り上げ返済では「Pay-easy(ペイジー)払い」ができるカードを選ぶのがお得。なぜなら、返済のための振込手数料も電話代も不要になるからです。

繰り上げ返済にペイジーが利用できるカードは、現在、4枚。アコム、セディナ、エポス、セゾンの4つです。でも、エポスとセゾンは、海外ATM手数料を取るので損。

そうなると残るのが、アコムとセディナ、ということになるんですね。

④一律の海外事務手数料によりデビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカードは節約不可

クレジットカード・デビットカード・海外プリペイドカード手数料比較

2015年の調査で唯一、クレカ以外の「スルガ銀行VISAデビット 8.83%」で調査していますが、ご覧のとおり、デビットカードや国際キャッシュカード、国際プリペイドカードは損です。

(全てのカードの手数料率はこちらで比較しています)

損な理由は、「一律の海外事務手数料」で手数料を取るから。クレカのように「早く返済すれば減る利息」ではないのです。

しかも、その一律の海外事務手数料が大体2%以上なので、この時点で、現地の銀行での両替より損、という結論になります。

台湾ATMの利用の注意点

台湾ATM利用のポイント

台湾のATMを使う際のポイントを書いておきます。

台湾ATMの使い方

台湾ATMの使い方については、↓こちらの記事で解説しています。

台湾銀行ATMの使い方(動画あり)2017年 英語/中国語併記版

クレカの海外キャッシングは繰上げ返済ナシだと損

繰り上げて支払うことで利息を止めるのが繰上返済

海外ATM引き出し(=海外キャッシング)は、繰り上げ返済ナシの場合、あまり得ではありません。

繰り上げ返済ナシでは、現地銀行での外貨両替に負けることが多いです。現地銀行での外貨両替はお得な銀行で【手数料 約2%】。海外キャッシングの場合、繰り上げ返済しない場合は、2%を上回ってしまいます。

振込手数料無料で繰上返済ができるカード(=ペイジー返済ができるカード)は、アコム、セディナ、エポス、セゾンです。

で、エポスとセゾンはATM手数料を取るのでダメ。すると、結果、アコムかセディナがお得、という結論になります。

実際の調査結果でも、アコムとセディナが良い結果が出ています。

エポスカードの海外キャッシングは少ない引出し金額だと損

エポスカード

付帯保険が充実していて人気のエポスカードですが、残念ながら、ATM手数料がかかるカードです。

しかし、エポスは、ペイジー払いで繰り上げ返済が早くできる(=利息を少なくできる)というメリットがあります。(エポスのお得な繰り上げ返済方法の解説記事はこちら)

そのため、エポスカードは、ある程度の金額以上を引き出すならトクです。少額のATM引き出しは損です。

目安は、↓こんな感じ。

エポスカードの海外キャッシング手数料
●1000台湾ドル引き出し 総手数料6.1%
●3000台湾ドル引き出し 総手数料2.1%
●5000台湾ドル引き出し 総手数料1.3%
●2万台湾ドル引き出し 総手数料0.42%

なので、エポスで海外キャッシングするなら、5000台湾ドル(日本円で約1.8万円)以上を引き出さないと、あまりお得ではない、という結論です。

ATMはどこの場所のATMでもレートは同じ

どのATMでもレートは同じ

ネット上の記事で「台湾での海外キャッシングは、台湾のこの銀行のATMがお得!」と書いてある記事を見かけたのですが、それは間違い。

日本のクレジットカードを使った台湾でのATM引き出しでは、現地の銀行が設定するATM手数料(ATMオーナー手数料)は取られず、どこの銀行のATMを使ってもレート&手数料は同じだからです。

立地のよい場所のATMと、田舎のATMでも、同じ。もちろん、空港のATMでも同じ手数料なので、安心して空港のATMを使ってください。

逆に、海外キャッシングで両替レートが変わるのは、VISA/master/JCBなどの国際ブランドの違いで変わる場合だけです。

引き出せたATMと引き出せなかったATM

今までの台湾の調査で、日本のカードを使って、現金引き出しができたATMとできなかったATMは、↓こうです。

引き出せたATM
●台湾銀行ATM
●兆豊國際商業銀行ATM
●國泰世華銀行ATM
●中國信託銀行ATM
●聯邦銀行ATM
●彰化銀行ATM

引き出せなかったATM
●中華郵政ATM
●瑞興銀行ATM

悪質レート提示ATM
●なし

ATMオーナー手数料提示ATM*
●中國信託銀行ATM

*ATMオーナー手数料はATM画面で提示されてもクレカなら取られません

↑引き出せなかったATMも、たまたまそのときだけ調子が悪かっただけかもしれません。いつも使えない、という意味ではないので、ご了承ください。

使えないATMや、お札切れATMがある

台湾の郵便局のATM
↑使えなかった九份の郵便局ATM

台湾では、日本のATMほど整備されていないからか、たまに引き出せないATMもあります。VISAやマスターのマークが付いていても使えないこともあります。

2019年の調査では、九份の郵便局ATMと、松山駅の瑞興銀行ATMは使えませんでした(涙)。

あと、100台湾ドル札と200台湾ドル札が切れていて、1000台湾ドル札しか引き出せない、ということもあったので、そういう可能性は頭に入れておいてください。

台湾では悪質レート提示のATMは見当たらない(今のところは)

台湾では、今のところ、悪質レートを提示するATMも見当たりません。アジアでも悪質レート提示ATMが増えている中、台湾では安心してATMを使えて嬉しいですね。

悪質レート提示ATMについては、こちらの記事を参考にしてみてください。⇒極悪レートの海外ATM増加中。海外キャッシングで注意するポイント

台湾でのATM引き出し(=海外キャッシング)の解説は、これで終わりです。

では、次、ATM引き出しの次にお得な手段、「現地でカード払い」の解説にいってみましょう!

【手数料0.8%〜5%】台湾でクレジットカード払い

カード払い

「外貨両替なんて面倒。全部カード払いすればいいじゃん!ポイントも付くし」と考える人もいると思います。

台湾で、日本のクレカ払いをした場合を考えてみましょう。

台湾ではカード払いできない店もまだ多い

カード払いは台湾では、決して損な手段ではないのですが、カード払いできない店がまだまだ多いというのが、一つ、デメリットです。

台湾といえば、ローカル店のB級グルメが楽しいですが、そういう店は大体、カード払いできないので、そこらへんは覚悟しておきましょう。

台湾でのカード払い、手数料はいくらになるか

海外でのカード払いにかかる手数料

海外で、日本のクレカを使ったときは、一括払いでも2つの手数料がかかります。

台湾でのクレカ払い手数料
●海外ショッピング手数料 1.6%〜5%
●外貨両替手数料(両替レートへの上乗せ) 台湾ドルは約0.2〜0.5%ほど

海外ショッピング手数料

海外ショッピング手数料は、1.6%〜5%と、カードごとに違います。一覧表はこちら。

クレジットカードの場合は、【1.6%〜2.2%】です。デビットカードやプリペイドカードは悪く、【2.5%〜5%】にもなります。(イオン銀行デビットだけは良く、1.6%)

外貨両替手数料はJCBが悪く、VISA/Masterが良い

外貨両替手数料は、国際ブランド(VISA/master/JCB/Amex)ごとに違います。台湾ドルでは、VISAとmasterが約0.2%、JCBが少し悪く、約0.5%の上乗せです。

カード払いは、ポイントがもらえる

カード払いの場合は、海外では手数料が取られてしまうのですが、ポイントがもらえますよね。カード払いで獲得できるポイントは、

●普通のカードで0.5%
●お得なカードで1%

と言われています。

台湾でのカード払いの手数料まとめ

もらえるポイントの分だけお得、ということを考えると、総手数料からポイントを差し引いたものが、実質の手数料率ということになります。

海外でカード払いのお得さの計算式

  ①VISA等のレート上乗せ【0.2〜0.5%】
+ ②海外ショッピング手数料【1.6〜5%】
ー ③ポイント還元率【0.5〜1%】
ーーーーーーーーーーーーーー
= 実質手数料率(少ないほうがお得)

実際に計算してみると、

最もお得なカードは、
0.2% + 1.6% – 1% = 総手数料0.8%

最も損なカードは、
0.5% + 5% – 0.5% = 総手数料5%

カード払いで1万円支払った場合、手数料は80円と500円。かなり違いが大きいです。カード選びの重要さがわかります。

一般的なクレジットカードは、
0.2% + 2% – 0.5% = 総手数料1.7%

くらいです。

台湾でカード払いできる場所とできない場所

あとは、台湾でどれくらいカード払いできる場所があるか、ですね。↓こちらに簡単にまとめておきます。

カード払い可能な場所@台湾
●日系デパート(クレカ提示で割引があることも)
●大型店(最低支払額が設定されている店もあるので注意)
●タクシー
●桃園空港から台北市内への特急(空港で購入の場合)
カード払い不可の場所@台湾
●夜市、屋台
●ローカル大衆食堂
●MRT(地下鉄)
●バス
●悠遊カード(台湾のSuica)へのチャージ
●台北市内から桃園空港への特急(台北駅で購入の場合)

では、その次にお得な「街の銀行での両替」の解説にいってみましょう!

【手数料1.7%〜】台湾の街にある銀行

台湾の街の銀行

台湾の銀行レートは一覧比較サイトがある

台湾は、街に両替所がなく、代わりに、多くの銀行で外貨両替ができます。もちろん、銀行ごとにレートが違うのですが、そのときの各銀行レートを比較できる、便利な台湾のサイトがあります。↓こちら。

日幣匯率比較(日本円レート比較)
http://www.findrate.tw/JPY/#.Wye7kBZLSaM

そのサイトは、↓こんな感じになっています。

台湾の各銀行の外貨両替レートがわかるサイト

↑ページの下の部分の、銀行名がずらっと並んでいる表が、それです(赤い四角の部分)。その中の、銀行名の隣の「現鈔買入」が「現金の日本円⇒台湾ドルの両替レート」です(赤い丸の部分)。

このサイトは、「1日本円が台湾ドルでいくらか?」という数字で比較しているので、「現鈔買入」の数字が大きいほどお得という意味です。

表の「現鈔買入」の文字を2回クリックすると、「現鈔買入」を上から大きい順に並べ直すことができます。(そのとき、文字は「現鈔買入▼」となります)

台湾の銀行の外貨両替レート一覧サイトの並べ替え機能

ただし、レートだけで比較してもダメなんです。レートの上乗せ以外に、両替手数料があるからです。手数料は表の一番右の「現鈔手續費」の欄にに書いてあるやつです。

なので、両替手数料を含めた総手数料額で比較してみましょう。計算してみました。↓こちらです。

台湾の銀行レート比較(両替手数料込み)

日本円で1万円と5万円を両替したときの総手数料を算出し、上乗せ率を計算したのが、↓こちらです。

2017年、2018年、2019年と、3回分あります。銀行の並び順は、1万円両替のときにお得だった銀行を、上から並べてあります。

↑全体を見ると、「両替手数料ナシ」の銀行が、両替でお得なのがわかりますね(赤い四角の部分)。

「1回の外貨両替で100台湾ドルの手数料」という銀行は、両替金額が大きい場合には、お得になりますが、両替金額が小さい場合は、損になるので注意が必要です。

おトクな銀行の支店はGoogleマップで探せる

お得な銀行の支店の場所を探すときは、台湾の場合、銀行名を漢字のままでgoogleマップで検索できます。例えば、「京城銀行 台北」と検索した場合、↓こんな感じで出てきます。

ただし、銀行は基本的に土日休みなので、注意してくださいね。

やっぱり台湾での銀行両替をオススメできない理由

でも、やっぱり、台湾での銀行両替はオススメできません。その理由は、↓こちら。

台湾での銀行両替がオススメできない理由
お得なレートの銀行の支店へ行っても両替を断られることがあるから。
●銀行の両替レートは良くても、せいぜい上乗せ1.5%くらいで、現地ATMでの海外キャッシングより、かなり損だから

以上が、台湾の街の銀行での両替でした。

ここからは、あまりお得ではない両替手段を解説していきます。

まず、空港の銀行両替を見てみます。

【手数料3〜4%】台北桃園空港の銀行での台湾ドル両替

台北桃園国際空港の外貨両替所

台湾の空港の銀行は、上乗せ3〜4%と、高いです。

台北桃園空港はイミグレの前や、税関を出る前など、使いやすい場所にも銀行があります。2015年の1つの例外を除き、空港内の銀行はどこも同じレートです。↓こんな感じ。

2019年07月02日
●イミグレ前の兆豊国際銀行 3.31%
●税関前の台湾銀行 3.31%
●税関後の兆豊国際銀行 3.31%
●出国ロビーへの通路の台湾銀行 3.31%

2019年04月03日
●イミグレ前の兆豊国際銀行 3.42%
●税関前の台湾銀行 3.42%
●税関後の兆豊国際銀行 3.46%
●出国ロビーへの通路の台湾銀行 3.42%

2018年06月18日
●台湾銀行 4.2%

2017年10月19日
●税関前の台湾銀行 2.81%
●税関後の台湾銀行 2.81%
●出発ロビーの台湾銀行 2.81%

2015年04月20日
●イミグレ前の兆豊国際銀行 3.1%
●税関前の台湾銀行 3.2%
●税関後の台湾銀行 3.2%

台湾の空港の銀行両替のデータは、以上です。

次は、日本での両替を見てみます。

【手数料4〜16%】日本の銀行/両替屋/外貨宅配の台湾ドル両替

外貨宅配

日本の銀行は、台湾ドル両替に対応しているところが少ないので、両替屋を見てみましょう。地方の人も利用できる外貨宅配で比較してみます。

日本の両替屋さんは、上乗せ約4%〜16%で、店によってかなりレートが違います。基本的には、4%でも高いので使う意味はありません。結局、どうしても日本にいるうちに台湾ドルが欲しいという人以外はオススメしません

日本の銀行/両替所の手数料率
※3万円を両替した想定での比較。振込手数料/送料込み
外貨両替ドルユーロ 5.2%
インターバンク 7.3%
GPA両替所 12.3%
ゆうちょ外貨宅配 15.6%

(2019年7月のデータ)

↑このように、外貨宅配を使うなら、「外貨両替ドルユーロ」さんの外貨宅配が一番お得です。

【手数料10%】台湾のホテルでの外貨両替はレート最悪

シェラトン台北

ホテルでの外貨両替はレートが悪いです。まあ、予想通りですけどね。絶対にホテルで両替しちゃダメです。

2015年4月20日
●シェラトンホテル 10.6%の上乗せ

【手数料10〜14%】日本の空港の銀行や両替屋での台湾ドル両替

日本の空港(セントレア)の台湾ドル両替レート

日本の空港での両替レート。日本の空港では、台湾ドルの両替はレートが悪すぎて、しちゃダメです。お得な銀行でも【10%の手数料】。普通の銀行だと13%の手数料ですから。

成田空港・関西空港・セントレアの3空港で10回以上、レートを調べていますが、手数料率が10%を切ったことがほとんどありません。↓こんな感じ。

日本の空港の通貨別上乗せ率
日本の空港の台湾ドル両替レート
↑クリックすると大きくなります。

【手数料14%】LINE Pay外貨両替

LINE Pay外貨両替

最近は、LINEの外貨両替サービス「LINE Pay外貨両替」もありますね。11通貨を両替でき、台湾ドルも両替できます。

でも、手数料、多いです(涙)。

台湾ドル両替の場合、なんと【手数料率13.9%】。
(2019年8月2日のレートで計算)

しかも、羽田空港/福岡空港のSBJ銀行窓口なら送料無料ですが、成田空港や関西国際空港や自宅/勤務先で受け取ることにすると、↓下記の送料がかかるので、さらに損になります。

LINE Pay外貨両替の送料
●3万円未満600円 (=手数料率に約2%上乗せ)
●3万円以上300円 (=手数料率に約1%上乗せ)
●5万円以上無料

ただ、ちょくちょくキャンペーンが行われており、両替手数料が半額になったり、送料が無料になったりします。キャンペーン時は、↓こうなりますね。

LINE Pay外貨両替 キャンペーン時の手数料

手数料
●台湾ドルは、両替金額の14%→7%

送料
●3万円未満600円 (=手数料率に約2%上乗せ)→無料
●3万円以上300円 (=手数料率に約1%上乗せ)→無料
●5万円以上無料

→キャンペーン中は、トータルで【手数料7%】

↑キャンペーン中でも、7%の手数料なので、やはりイマイチですね(苦笑)。

LINE Pay外貨両替は、韓国ウォンの場合、わりとお得です。詳しい解説は、↓こちらの記事でしています。
参考記事:LINE Pay外貨両替/LINE Pay韓国ATM両替のレートは得?⇒韓国ウォン両替ならアリ

まとめ

もう一度、台湾ドルのお得な外貨両替方法ランキングを掲載しておきます。

まず結論から。台湾ドルの外貨両替方法をお得な順に並べると、↓こうなりました。

※例 手数料率1% = 1万円の両替で100円の手数料。手数料率は少ないほどお得になります。

台湾ドル外貨両替方法お得さランキング


アコムACマスターカードで海外キャッシング(=現地ATM引き出し)&ペイジー繰り上げ返済 【総手数料 約0%】


セディナカードで海外キャッシング&ペイジー繰り上げ返済 【総手数料 0%〜0.03%】


エポスカードで海外キャッシングし&ペイジー繰り上げ返済(ただし5000台湾ドル以上の引き出し限定) 【総手数料 0.4%〜1.3%】

↑これら3つのくわしい解説はこちら

4位以下は、↓こうなりました。※リンクはそれぞれこの記事の中の解説に飛びます。

海外カード払いでお得なカードでカード払い 【総手数料 約1%】
●ジャックスカードで海外キャッシング&繰上返済なし 【総手数料 約1.5%】
●普通のカードでカード払い 【総手数料 約2%】
台湾の現地のレートが良い銀行を調べて両替 【総手数料 約2%】
●ATM手数料なしクレカで海外キャッシング&繰上返済なし 【総手数料 約2.5%】
●ATM手数料なし国際デビットカード、国際キャッシュカード、国際プリペイドカードで現地ATM引出し 【総手数料 約2.5%〜5%】
台北桃園空港内の銀行で両替 【総手数料3%〜4%】
外貨宅配(外貨両替ドルユーロ) 【総手数料 約4%】
●外貨宅配(インターバンク) 【総手数料 約8%】
台湾のホテルで両替 【総手数料10%以上】
日本の空港の銀行/両替所で両替 【総手数料10%以上】
●外貨宅配(GPA) 【総手数料 約12%】
●外貨宅配(ゆうちょ) 【総手数料 約16%】
LINE Pay外貨両替 【総手数料 約15%】

基準としては、「総手数料率1%以下なら得、2%以上の両替手段は損」と言えますね。

ちなみに、1位と最下位では、3万円分の両替で約4800円の差になります。

最初にも書きましたが、「現地ATMで海外キャッシングすれば、必ずお得なわけではない」というのは、くれぐれも覚えておいてくださいね。

お得になるのは、特別なカードで、特別な使い方をしたときだけです。

一番おトクだった、アコムACマスターカードの海外キャッシングの方法や注意点については、↓こちらの記事で解説しています。

セディナより得!!アコムACマスターカード海外キャッシング(ATM引出し)のコツ。為替レート/返済方法など

二番目にお得だった、セディナカードの海外キャッシングの方法や注意点については、↓こちらの記事で解説しています。(セディナは台湾では公式サイト&セディナアプリが開けないことにはご注意を。)

世界17ヶ所で調査。セディナカード海外キャッシング(ATM引出し)のコツ。為替レート/返済/枠増額まで