ソニー銀行のデビットカードが海外で最強である3つの理由

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年会費無料のデビットカード「ソニーバンクウォレット」は外貨での買物に強い

久しぶりに「うぉぉぉ!」と、うなるカードの登場です。

その名は「ソニーバンクウォレット」。このカード、ソニー銀行のVISAデビットカードなのですが、普通のデビットカードではありません。「外貨建てのカード払い」で一番にオススメしたいカード。デビットカード、プリペイドカード、クレジットカードなど含めた中でも最強カードと言えます。理由は、↓コレです。

●その外貨の口座を開いておくだけでショッピング利用時(=カード払い時)は海外利用手数料が無料!!
●レートが良いときに両替しておいた外貨を支払いに使える。

あと、満15歳なら発行可能、高校生でも発行できる、というのも良い。

このページでは、そんなお得な国際キャッシュカードである「Sony Bank WALLET(ソニーバンクウォレット)」について、詳しく解説していきます。

ソニーバンクウォレットのメリット

ソニー銀行に外貨預金があれば外貨で引落しされる

10種類の通貨限定ですが、ソニーバンクウォレット(=ソニー銀行のデビットカード)で外貨払いをした場合、ソニー銀行にその通貨の外貨預金口座を持っていると、直接、外貨預金口座から外貨が引き落とされます。それがソニー銀行の特徴です。

指定の10種類の外貨とは、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アランド、スウェーデンクローナの10通貨。この通貨で支払いできる場所では、ソニーバンクウォレットは、絶大な威力を発揮します!下に解説します。

[長所1]海外ショッピング手数料が無料!(指定10通貨)

カード払いすれば海外手数料無料

なんと、海外でのショッピングでのカード払いでは驚きの手数料無料!

この手数料無料って、ほんと驚きです。普通、海外でデビットカードを使って買物した場合、「海外事務手数料」として、1.6%〜3%取られます。

・イオン銀行デビット Visaレートに1.6%上乗せ
・りそな銀行デビット Visaレートに2.5%
・スルガ銀行デビット Visaレートに3%
・三菱UFJデビット Visaレートに3%
・ジャパンネット銀行デビット Visaレートに3.02%
などなど。

クレジットカードでも、ショッピングの場合は、
・JCB 1.60%を基準レートにプラス
・VISA 1.63%を基準レートにプラス
・マスター 1.63%を基準レートにプラス
・アメックス 2.00%を基準レートにプラス
(最近は、カードによっては2%超のプラスのこともあり)

↑これだけ海外事務手数料が取られます。

それに対し、
ソニーバンクウォレット 0%(無料)  です。

ただし、注意点として、この海外事務手数料無料というのは、

●使う対象の外貨の口座をソニー銀行で開いていること。
●対象は、指定10通貨に限る。
●ショッピング利用に限る。海外キャッシングはではダメ。

という条件があるので、注意してくださいね。外貨残高は足りなかったとしても問題ありません。ソニー銀行の良いレートで自動で円預金から両替してもらえます。

[長所2]海外キャッシング手数料が1.79%とおトク

Taking money out of ATM

海外キャッシングの場合は、手数料が1.79%かかります。でも、この1.79%というのは、デビットカードの中では第二位です。

1位 イオン銀行デビット 1.6%
2位 ソニーバンクウォレット 1.79%
3位 りそな銀行デビット 2.5%
4位 スルガ銀行デビット 3%
5位 三菱UFJデビット 3%

もちろん、クレジットカードで海外キャッシングをして繰上げ返済をすれば、手数料(クレカの場合は金利)を無料にすることも可能なので、そちらのほうがお得です。(参考記事:セディナより得!!アコムACマスターカード海外キャッシングのコツ)

ただ、キャッシングが必要かどうかは、行く場所次第です。ほとんどの支払いでカード払いできる国に行くのなら、現金を引き出すキャッシングの必要性は低いでしょう。

ソニーバンクウォレットの活用のコツは、海外キャッシングは最低限にすること。カード払いをメインにすれば手数料の支払いをかなり節約することができます。

[長所3]円安対策可。良レート時に外貨両替しておける

円高のときに外貨を買って貯めておける

今まで、国際キャッシュカードやデビットカードクレジットカードの場合、海外旅行へ行ったときに円安になっていると、その円安時の悪いレートで、買物をしなければいけませんでした。

ときには、せっかく安い海外事務手数料のカードを選んでいても、悪い為替レートのせいで帳消しになってしまうこともありました。

それが、ソニーバンクウォレットなら違います。

円高でレートが良いなと思ったときに外貨両替しておいて外貨預金しておく。そして、その外貨が支払いに使える、これがソニーバンクウォレットの第二の良い点です。

海外旅行に行くことが決まったら、その時点から、目的地で使う通貨の為替レートをチェックし始めておく。そして、レートが良さそうなときに外貨両替しておく。そうすれば、もう為替レートで泣くことはありません。

[長所4]ソニー銀行は外貨両替レートが良い

そして、さらに、ソニー銀行は、外貨両替レートが良いんです。なんと、それはFXを使った両替よりも良かったりします。↓このグラフを見てください。

↑米ドルの場合、約100万円までソニー銀行での外貨両替が、FX両替よりお得。

↑こちらは香港ドルです。香港ドルの場合は約30万円までソニー銀行での外貨両替がお得です。

ただ、米ドルで100万円以上、香港ドルなら30万円以上で、FX両替のほうが手数料が少ない場合でも、ソニーバンクウォレットを使う前提なら、ソニー銀行で外貨両替をしたほうが良いです。

というのも、YJFX!など国内のFX会社からソニー銀行へ外貨の移動ができないからです。国内のFX会社を使って両替した場合は、新生銀行やSMBC信託銀行プレスティアなどの外貨受取可能な銀行を利用するようにしてくださいね。

[長所5]満15歳以上ならカード発行できる

15歳、16歳、17歳はデビットカードしか発行できない

「満15歳以上なら発行できる」というのは、クレジットカードと比較した長所ですね。クレジットカードは海外キャッシングでお得ですが、18歳未満は作れません。

主に高校生である、15歳〜17歳の場合は、留学などで海外キャッシングをしようと思ったら、デビットカードや銀行の国際キャッシュカードを発行するしかありません。

ソニーバンクウォレットは、ソニー銀行のデビットカードですので、満15歳なら作れます。

ただし、20歳未満の場合は、外貨預金口座を持つことができないので、残念ながら、上に書いた「[長所1]海外ショッピング手数料が無料!」の機能は使えません。海外ショッピングをすると日本円の口座から引落しになるので、1回につき1.79%の手数料が必要になってしまいます。

↑2016年11月7日から、15歳以上なら外貨預金口座を持てるようになりました!!これで15歳以上のすべての人が「[長所1]海外ショッピング手数料が無料!」の恩恵を受けられることになりました。ソニー銀行さん、ユーザーのことを考えてくれての改善、ありがとうございます!

未成年者の場合のソニーバンクウォレットの利用方法

ただし、15歳以上なら外貨口座を持てるようになったものの、あいかわらず、ソニー銀行では未成年者は外貨両替(外貨購入/外貨売却)ができません。

ですので、未成年者の使い方としては、開いた外貨口座の残高はゼロのまま、日本円口座にお金を入れておくようにします。すると、海外でソニーバンクウォレットを使い、カード払いしたときは、その日本円口座の円が自動的に外貨両替され、支払いが行われます。これが「円からアシスト」という機能です。

未成年の場合は、この「円からアシスト」をメインに利用することになります。「円高でレートの良いときに両替しておく」という使い方は、基本的には、あきらめることになります。

未成年者の場合で、どうしても先に外貨預金をしておきたい場合

「これは、めったにない円高だぞ!」というとき、外貨預金しておきたいこともあるかもしれません。しかし、未成年者は、ソニー銀行では外貨両替(外貨購入/外貨売却)ができません。

でも、方法がないわけではありません。外貨送金をして入金する方法があります。ただ、送金手数料がかかります。

方法:同じソニー銀行に親が口座を作り、親が外貨両替する。その外貨を子供の外貨口座に送金する(外貨両替手数料+外貨送金手数料3,000円。メリットは円高のときに良いレートで外貨両替しておけること)

他の方法として『FXで外貨両替後、ソニー銀行口座へ送金』もシミュレーションしてみたのですが、ソニー銀行がFXから入金できないこと、また、他銀行を経由すると外貨送金手数料に加えてリフティングチャージがかかったりすること、などから、結局、ソニー銀行内で決着するのが最安でした。

留学などの長期滞在にもオススメ

留学イメージ

ソニーバンクウォレットが、ここまで手数料が安いと、留学のときのお金の持ち運び方法が、今までと根本的に変わります。

まず、今までやっていた海外送金がバカらしくなります。海外送金するとなると、送金先の銀行口座も必要で、現地銀行口座がすぐに開設できるとも限りません。そして第一、海外送金手数料が高い。

そんな海外送金をせずに、ソニー銀行の外貨口座開設だけで一発解決してしまいます。1年くらいの留学なら、その国の通貨をソニー銀行で外貨預金しておき、基本的にカード払いする。そして、どうしても現金じゃないとダメなときだけ、必要に応じて海外キャッシングする。これで不都合は無いですよね。これで十分なんです。

そして慣れてきたら、現地銀行口座を作る。このへんは自由です。

※実際には、現地で使えるカードが1枚しかないと、盗難などに遭ったときに大変なので、別のカードもあったほうが安心です。

ソニーバンクウォレットの使い方の注意点

以上のように、メリット豊富なソニーバンクウォレットですが、使い方に、いくつか注意点がありますので、ここで紹介します。

外貨預金口座を開いた通貨しかお得に使えない

ソニーバンクウォレットアプリからその通貨の口座を開いてあるか確認できる

指定10通貨ならお得なカード払いができるソニーバンクウォレットなのですが、お得に支払うためには、その使いたい通貨の外貨預金口座を開いておく必要があります。

注意したいのが、10通貨すべてでお得に使いたいなら、10通貨それぞれで、合計10回、外貨預金口座を開く操作が必要という点。

(外貨預金口座の開設はネットで簡単にできます。開設方法は公式サイトのこちらにあります)

例えば、米ドルだけで外貨預金口座を開いた状態でユーロの支払いをした場合は、「VISAレート+1.79%」という損なレートで引き落とされてしまうので、注意しましょう。

ポイントは、外貨口座を開いておくだけで外貨を預金していなくても、とりあえずはお得に使える、という部分です。

使いたい通貨の外貨預金口座が開かれているかどうかは、↓この2つの方法で確認できます。

開かれた通貨口座の確認方法2つ

1. ソニー銀行の公式サイトにログイン⇒外貨預金の「詳細」を見る
2. ソニーバンクウォレットアプリの「外貨普通預金」をタップし、出てきた通貨の種類を見る

↑両方ともに、開設されていない通貨は出てこないので、それで確認できます。

外貨預金残高時の2つのパターン

ソニー銀行外貨預金の残高が不足した場合
外貨が残高不足の場合は自動で補充してくれるのは良いのだが…

ソニーバンクウォレットで外貨払いをした場合、その外貨の残高が不足していた場合は、自動で日本円口座から外貨両替されて支払われます。便利ですよね。

ただし、この自動での外貨両替払いは、2パターンあり、損な支払われ方と得な支払われ方があるんです。

●パターン1.
その外貨の外貨預金口座が開かれていない場合
⇒「VISAレート+1.79%」という損なレートで日本円口座から引き落とされる。つまり【約2%】の手数料。

●パターン2.
その外貨の外貨預金口座が開かれていて、その通貨が残高不足の場合
⇒ソニー銀行の両替レート(=お得なレート)で日本円口座から引き落とされる

↑このパターン2が「円からアシスト」と呼ばれるサービスです。このパターン2の場合のソニー銀行の両替レートは↓これくらい。

ソニー銀行 外貨両替レート

↑パターン1の【約2%】と比較すると結構差があることがわかります。

以上のような仕組みになっているので、使う可能性がある通貨の外貨口座は、とりあえず開いておくべきという結論になるわけです。開設方法は公式サイトのこちらを参考にしてくださいね。

デビットカードは不正利用には十分注意を

古典的なスキミング手口イメージ

ソニーバンクウォレットには、不正利用補償が付いており、「紛失・盗難などにより、第三者に不正利用された場合、当社に通知が行われた日の30日前の日以降に発生した損害について、1日あたり、ご利用限度額の範囲で補償」されます。

問合せしたところ、カード番号だけが盗まれる「スキミング」などの場合で、カードが手元にあるときの不正利用でも補償されるとのことでした。(もちろん、他人にカードを渡したり、暗証番号を教えてしまったりした「自分の責任」の場合は補償されませんが)

でも、やはり、デビットカードなので、不正利用されると即、自分の口座からお金が引き落とされてしまい、不正利用の申請をしても、そのお金が戻ってくるまで時間がかかります。

不正利用に遭うと、クレジットカードより面倒ですので、カードの扱い、暗証番号の扱いには十分気をつけてください。(参考記事:【保存版】スキミング手口写真40枚とその防止対策)

海外ATM利用料に220円かかる

海外ATM利用料がかかります

これは海外キャッシング(海外ATMでの現地通貨引き出し)をしたときの話ですが、ソニー銀行が取る手数料として220円かかります。この海外ATM手数料は、かからないカード会社もあるので、この点はソニー銀行の短所ですね。(参考記事:海外ATM手数料が無料のカード、有料のカード一覧)

ただ、ショッピング利用のときは関係ありませんから、ATMではなく、直接カード払いしているぶんには、この手数料は、あまり関係ありません。

利用できない店がある

実は、ソニーバンクウォレットでは利用できない店もあります。公式サイトに一覧があるのですが、主に、

●ガソリンスタンド
●高速道路・有料道路
●OCNや@niftyなどのプロバイダー
●YモバイルやUQ WiMAX、IIJなどの通信系
●NETFLIXやU-NEXTなどの動画系
●スカパー、WOWOW
●ツタヤディスカス、ぽすれん
●SMART ICOCA

などなど、は使えないので注意してください。

外貨預金があると必ずその外貨引き落としになる?

海外支払いで敢えて日本円を選ぶことも可能

外貨預金口座に貯めた外貨を使いたくないこともありますよね。この場合、支払いのときに利用通貨で日本円を指定するなど、利用通貨が指定できれば、利用回避できます。

レストランや普通のお店では不可能なことが多いと思いますが、免税店などでは利用通貨を指定できることが多いです。

ただし、この方法は、あまりおすすめできません。

なぜなら、現地通貨以外を選んだ場合は、大体の場合、そのお店が指定した悪いレートで換算された請求額が来るからです。

「日本円建てにしますか?現地通貨建てにしますか?」と店に尋ねられた場合は、現地通貨建てを選ぶのが海外旅行のときの鉄則です。

その他、ソニー銀行のメリット・デメリット

最後に、ソニーバンクウォレットを作ることになると、ソニー銀行に口座開設することになるので、ソニー銀行そのもののメリット・デメリットを書いておきます。

海外送金が使いやすい

まず、メリットとして、海外送金が使いやすい、という特徴があります。取扱通貨豊富ですし、海外送金の手続きがネットでできてしまうのも良いです。

ネットでの手続きなら送金限度額は500万円。これは他の銀行を含めたネット海外送金で最大額です。(電話すれば500万円以上の送金も可能)

ただし、ソニー銀行の海外送金は、あくまで個人用で、事業性資金の海外送金はできません。(受取は可能)

FXで両替した外貨を入金できない

もう一つ、ソニー銀行の注意点としては、国内のFX会社で両替した外貨を、ソニー銀行口座に入金できないということ。これは中継銀行を設定できないから、という理由からです。

ただ、まあ、上にも書きましたが、ソニー銀行の外貨両替のレートが良いので、わざわざFXで両替する必要もないのですが(笑)。

申込みから一週間で手元に届いた

ソニーバンクウォレットは1週間で到着した

私もさっそくソニー銀行に口座開設し、ソニーバンクウォレットと作ってみたところ、ちょうど1週間で手元に届きました。

1週間でカードが届くまでの流れ
●9月12日、ネットで口座開設申し込み
(ネット申込みは、こちらからできます⇒ソニー銀行 公式サイト)
●9月13日、口座開設完了のメールが届く
●9月16日、郵便局から本人限定郵便到着のお知らせが届く
●9月19日、郵便局で受取(配達してもらうことも可能)

という感じです。

口座開設申込みから大体1週間でカードが届くと考えていいみたいですね。

まとめ

以上、ソニー銀行のデビットカード、ソニーバンクウォレットの紹介をしてきました。ポイントをまとめると、

ソニーバンクウォレットの使い方のポイント
●行く国の通貨が指定10通貨に入っていれば超オススメ。
●指定10通貨とは、米ドル、ユーロ、英ポンド、豪ドル、NZドル、カナダドル、スイスフラン、香港ドル、南アランド、スウェーデンクローナ。
外貨での買物に使うと手数料無料。他のどのカードよりもお得。
●海外キャッシングだと手数料1.79%なので、できるだけ買物で使うべし。
●使う可能性がある通貨は、預金なしでいいから、とりあえず外貨口座開設をしておく
●ソニー銀行の外貨両替レートは、なかなか良い

という感じです。

まだ持っていない人は、ぜひ、ソニー銀行に口座を作るべきですよ!
おすすめです。

ソニー銀行 公式サイト